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【時事問題】東京オリンピック・パラリンピック組織委員会、森喜郎会長の失言騒動について思うこと

投稿日:2021年2月9日 更新日:


こんにちは、タカオです。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜郎会長の

  • 「女性がいると会議が長くなる」
  • 「オリンピックは絶対やります」

という2つの趣旨の発言が炎上しているようなので、少し思うことをかいてみようと思います。

「女性がいると会議が長くなる」発言について

「女性がいると会議が長くなる」この発言について、これは彼の主観であり、それが事実かどうかはその会議自体に参加していない僕たちでは判断出来ません。

また、仮にそれが事実だったとしても、

  • 「女性がいると会議が長くなる」→「だから、超だるいよね」なのか
  • 「女性がいると会議が長くなる」→「だから、みっちりと良い議論ができるよね」なのか

文面だけみていては判断出来ません。

私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。

参照先へhttps://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/02/04/kiji/20210204s00048000348000c.html

こういうことも言っておられるので、あとはその場での表現がどいう流れだったのかなどにもよると思います。

一方で、これまでの森会長の発言(メディアでは切り取られているけれど)からは「どうせ、悪い方の意味で言ってんだろ」感が否めないので、そういう意味ではお怒りになる方々の気持も理解できます。

「オリンピックは絶対やります」発言について

今のコロナにいる現状を考えると、この発言もあまり穏やかでは有りませんでした。

しかし、一方でオリンピック組織委員会という組織としては「オリンピックが出来るパターン」のシミュレーションもしておくことは必要なわけです。

そして、そのシミュレーション内においては、無観客なのか、田んぼで聖化リレーなのか方法論は色々あるだろうけれど、(それはまた別のお話として)「出来る方法」を考えるという文脈ではおおむね間違っていない点もあるのではないだろか。

森喜郎会長の発言はダメ

色々と擁護するような形になってしまいましたが、正直なところ森喜郎会長の発言はダメです。

一方で、彼は会長という職務にあっても、83歳という年齢を考えると、実務的な能力やジェンダー論を含めた世の中の急激な変化への適正を考えると、肩書きとしては名誉会長のようなモノなのではないだろうか。

そんな人に自由にしゃべらせる組織や質疑応答で煽るメディアもどうだったのかとも思います。

要するに、男尊女卑がまだまだあった戦後から高度経済成長、そしてバブルという時代を生き延びてきた83歳のおじいさんに「今はそういう発言をしてはいけない」と言ったところで「はい、分かりました」と本心で理解して腹落ちしているはずがないのはないだろうかと思し、そういう人にべらべらしゃべらせたらそりゃそうなるでしょうよ。となるわけです。
なぜなら、世の中の80代の方の生き延びた時代はそういう世界だったのだから。
そういう価値観や常識、当たり前の物差しが違う人に「おそらく、ダメなこと言うだろう」とある程度予測していながら、さらにその話を引き出そうとすることはどうだったのかなとも思うわけです。

対策としてはどうすべきだったのか

改めて、彼の発言がNGである事を前提として対策としては何ができたのかを考えてみます。

  • 裏方としてアドバイスや相談役など実務で活躍して頂き、NG発言するような人に表で必要以上に話をさせない
  • 生きてきた世界が違う。僕たちとはバックグラウンドが違う。こうしたことを理解してある意味であきらめた大人の対応をしてしまう。

こんな感じではないでしょうか。
結果としては「会長続投」となっているようですが、森喜郎の存在自体がオリンピックの結果に影響しないのであれば辞任して頂いた方が足を引っ張ることにならないのではないかなと思ったりもします。
なぜなら、オリンピックは世界中の人が参加してくれて成立するものモノなので、カナダのIOCの女性役員を含め、SNS上では海外にも怒っている人はたくさんいるようなので、辞任して頂くか、周囲がそれを決断するのかして頂くことで、他国の人が参加しやすくなるのであれば成功の可能性は上がるのかなと思ったりもします。

あとがき

色々かきましたが、「撤回した」「辞任しろ、しない」など、一時的な熱狂で終わらせるのはもったいないので、そこから僕たちは何を学べるのか、考え方や受け取り方についてかいてみようと思います。

社会的規範の問題と、倫理的な問題を切り離してとらえて判断してみる。

僕たちは、今有る目の前のモノを倫理的に判断しがちです。
要は、人とて良いとか、悪いとか、そうした単純な善悪でのとらえ方や判断をすることで、今の色々な規範が出来ている。

例えば、今回の騒動である「女性蔑視」発言です。
これを、社会的規範の問題と倫理的問題と切り離して考えて見る。

今回の森喜郎会長の発言から、少なくとも彼には「女性蔑視」がダメなことであるという認識はなさそうである。
今の、僕たちからすれば当然ダメなことだけれど、男尊女卑な社会がまだまだあった戦後から高度経済成長、バブルという80代が生き延びてきた時代はそういう世界だった、そして、そういう価値観や常識、当たり前が違う人達がいるわけです。

インターネットの出現やコロナなど、ものすごい勢いで社会の在り方が変化しています。僕たちは彼の価値観にズレを感じるけれど、逆に言うと60年、100年後には僕たちの常識や価値観が当たり前ではなくなる時がくるのかもしれない。

賛否両論あるだろうけれど、今ある社会における通念の規範というのは、人としてでは無くて、社会的にそうなのであって、人というのはもう少し自由なんだという認識を持ちたい。

変化の激しい今だからこそ、今回の失言騒動を一つ切り取って「森喜郎会長がダメだ、悪だ、間違っている」というような善悪といった単純なカテゴリーで判断ぜず、例えば「会議のその場で皆で発言を咎めるべきだった」だとか「こういう仕組にすれば解決できたかも」など再発防止や改善につなげられたら、「なぜ、それがダメだったのか」「じゃあ、どうすべきだったのか」ということを考えることが出来れば、善悪といった単純なカテゴリーで分類し判断しがちが現代社会で生きる上ではためになるのではないでしょうか。

今回の失言騒動をきかっけに、より良い未来へ向けた改善に役立てば幸いです。

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