こんにちは、タカオです。
よく取り上げられる「読書が脳に及ぼす効果」みたいな言葉。
インプットや高い教養の象徴として使われている「読書」という行動について、自分自身が年間100冊近くの本を読んできて「別に読まなくても損しないのに、なぜ自分は本を読んでいるのか」ふと疑問に思い考えてみたので。それについて少し書いてみました。
- 僕が読書する理由はただの趣味
- その気は無かったが、結果として身につき磨かれた能力3選
- まとめ
僕が読書する理由はただの趣味
【結論】僕が読書する理由は習慣化の延長線、ただの趣味です。
僕はビブリアというアプリで自身の読書記録を付けているのですが2020年1月~2020年12月の1年間で153冊の本を読んでいます。
これだけの冊数を読むのは、幼少期から少しづつ、本を読む習慣が身に付いたからです。
習慣化への道のり
僕の家庭では幼少時から、誕生日にはプレゼントに希望の品と両親が選んだ本を1冊がセットでプレゼントされました。
誕生日プレゼントだったり、クリスマスプレゼントだったりと形を変えながら、年間に1冊以上の本と出会う機会が環境的に習慣としてあった。
当時の僕は意識的に本を読むことは無く、年に1回あるイベント感覚でしたが、少しづつ1人で静かに本を読む感覚に抵抗感が無くなりました。
そして小・中学生の頃、読書に抵抗は無いけれどアウトドア派だった僕は、雨天時や長期休暇で読書感想文がある時など、外部の環境に左右されながら、年に1回の誕生日プレゼント以外でも本を読む機会が増えていき、年に2冊、3冊…と形を変えながら頻度が増えていきました。
現在では、待ち時間や就寝前などの隙間時間で数ページ程度はほぼ毎日読むような習慣化しているような状態なので、結論としては、読書はただの趣味です。
その気は無かったが、結果として身につき磨かれた能力3選
- 時短
- 妄想力
- 現実逃避
僕が読書する時、教養を磨こうなどという大義名分は基本的には有りません。
映画を観たり、スポーツをしたり、そうした趣味と同じ。
ただ、年間100冊近くの本を読むことで、読書を通して学び、磨かれた能力があったので紹介します。
➀時短
1つ目は「時短」です。
僕もあなたのも皆それぞれに悩んでいること、考えていること、色々あるのだけれど、同じような事を既に経験している人がどこかにいます。
そうした人に出会う場の1つとしての読書。
あくまでも出会いの場。
自分から解決策を求めて本を選ぶ時もあれば、過去に出会った本から解決策がたまたま出てくることもある。
本の良い所は、架空のキャラクターを含め、この世にいない人と出会える所です。
自力でいつまでも考えている時間はとても無駄だったりするので、他の人が悩んだ経験やそこで出した結論や結果、考え方を参考にすることで、いつまでも悩んでいる時間を短縮しています。
PCのショートカットキーと同じであくまでも時短です。
知っていることで、時短になるので得する事もある。
しかし、知らなければそもそも損得を図る物差しがない状態なので、別に本を読まなくても「損はしない」。
お勧めは「伝記」や「漫画」
意図的に「時短」の能力を磨きたい人、課題を解決したい人へのお勧めは「伝記」や「漫画」がお勧めです。
伝記の人達は様々な困難を乗り越えてきた人達です。
だから、彼ら彼女らの人生譚が、きっと僕たちに生き延び方を教えてくれる。
- 自分の子どもがかわっていて周囲に理解されない寂しさを抱えているなら→エジソン
- 自分が1番不幸だと思うなら→ヘレンケラー
課題や悩みを解決したいなら、偉人の生き方を真似してみよう。
ちなみに、
僕が大好きな『ONE PIECE』という漫画には、信念をもった人がたくさん出てきます。
今でも影響を受けています。
どんな本でも良い、漫画でも良い、年齢なんて関係ありません。
困難の乗り越えかたは心のヒーローが教えてくれます。
漫画にも良いことがたくさん書いてあるので、どんどん読むべきです。
➁妄想力
2つ目は「妄想力」です。
小説などフィクション作品を読む機会が多いと、言葉による情景や感情の描写がとても綺麗な本に出会うことがあります。
そして、感覚的だった思考を言語化することで、具体的な思考や行動に移すことが出来ます。
ここでいう「妄想力」とは、
- こういうのがあれば世の中便利だよな
- もっとこんな世界にしたいな
こうした妄想する力と、
- なぜ実現できていないのだろうか
- どういう風にすれば、課題を解決できるだろうか
これら妄想を現実にしていく能力を示しています。
抽象的な表現を具体的表現に置き換える「要約力」ともいえるかもしれません。
あなたの友人との会話や、ふとした時に聞こえてくる雑談の中で「ウザい」「やばい」を多様した、内容が伝わらない会話を耳にしたことは無いだろうか。
現在、広い世代の多くの人が「ウザい」「やばい」「ムカつく」など、漠然とした単語を使った抽象的な表現をしています。
例えば、
友人Aとの会話の最中に、横から友人Bがあなたの発言を遮って話始めた時、
- 「自分が話の途中だったからちゃんと聞いて欲しい」→自身の悲しみや欲求
- 「なんかこいつウザいな、ムカつく」→他者、友人Bへの攻撃
このように、その気が無くても自身の感情や周囲への伝わり方が「すり替わってしまう」場合があります。
「妄想力」が磨かれることで、言葉による細かな感情表現ができることで思考の言語化ができ、「ウザい」「やばい」と感じた理由や状況を説明できたり、相手がいった「やばい」の1言に具体的な解釈を持って想像することが出来る。
上司や営業マンなど優れたビジネスパーソンほど、
- お客様はどこに課題を感じているのか
- どういう風にすれば課題を解決できるか
こうした、良い意味でも妄想力を働かせているような気がします。
お勧めは「小説」
意図的に「妄想力」を磨きたい人には「小説」や「フィクション」がお勧めです。
小説などフィクション作品を読む機会が多いと、言葉による情景や感情の描写がとても綺麗な本に出会うことがあります。
そして、感覚的だった思考を言語化することで、具体的な思考や行動に移すことが出来ます。
また、普段の何気ない日常を表現し、思考を言語化するための表現や語彙力が磨かれました。
➂現実逃避
3つ目は「現実逃避」です。
困ったことやことやそんな場面に遭遇した時、それは「課題」か「悩み」かを考えてみましょう。
それが、「課題」であれば基本的には行動する事で解決できます。なので、1つ目で紹介した「時短」を使います。
では「悩み」はどう解決すれば良いのか。
僕は、「悩み」の正体は基本的に「将来に対する不安」であり、「今よりもっと悪いことになるのではないか」という予感が精神のバランスを突き崩している状態であると考えています。
例えば、
- コロナ禍における先が見えない不安
- 中学・高校入学時の不安(周囲は自分より大人っぽく見え、誰とどう話して良いか分からず、クラスでなじめるだろうか)
なので、大抵の悩みは時間が解決してくれます。
要するに時間の問題です。
そして、必要なのは「悩むという」精神状態からの解放であり、「悩みの解決それ自体ではない」ということ。
逃げる事で解決出来る問題が有ります。
逃げて先送りにしている内に問題は問題では無くなる。
「今、この瞬間に解決」しようとするから、人は苦労するのです。
要するに、
その悩みの根本問題は時間が風化させてくれるので、読書という時間、体験を使って現実逃避することで、問題を先送りしている内に問題は問題でなくなる。或いはどうでも良くなってしまう。といった解決策の1つです。
まとめ
僕が読書する理由は習慣化の延長線でただの趣味です。
あなたが映画を観たり、スポーツをしたり、そういった趣味と同じです。
「時短」や「妄想力」など結果として磨かれた能力を紹介しましたが、きっと他でも磨けます。
もし意図的に学び、身に付けたいならあくまでも手段として自分に合っているかどうかという話になります。
僕の場合はたまたまそれが読書だったというお話でした。
なので、必ずしも読書が大切という訳ではありません。
ただし、本はジャンルが多岐にわたるので、他の趣味と比較すると自分に当てはまるものが見つかる確率は高いのではないでしょうか。
ちなみに、今僕が読んでいる本は、知念実希人さんの『天久鷹央の事件カルテ 神話の密室』です。
医療ミステリー小説です。 興味がある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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