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雑記ブログ。【歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO】をまとめ、紹介したり、FreeCADを使ったモノづくりについて発信しています。

歴史

まとめ【歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO】 シーズン10 ガンディー

投稿日:2021年6月4日 更新日:


こんにちは、タカオです。

あなたは、コテンラジオをご存じですか?
本記事は【歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO】をシーズン毎にまとめ、紹介している記事になります。

    【得られるメリット】

  • 視覚的に理解できるので、耳だけでは理解しづらかったという人や何度もリピート再生した経験のある方におすすめです。
  • 約2時間42分(1エピソード当たり平均23分)を1記事にまとめているので、これからコテンラジオデビューしたい人や迷っている人は試しに読んで見て下さい。

振り返りや理解を深めるのに役だったと評価感想を頂いている、まとめ記事になります。
ネタバレが嫌な人は動画から先にお楽しみ頂く事をおすすめします。

【今回紹介しているのはこちら】本編YouTubeで公開しています。


動画で確認したい方はどうぞ
収録の様子が見られるので、普段はPodcastで聞いている方は動画で見るのも面白いかも

シーズン毎にテキストでまとめているので気になる方はコチラをどうぞ

♦シーズン1 吉田松陰♦
♦シーズン2 スパルタ♦
♦シーズン3 コミュニケーション史♦
♦シーズン4 天皇♦
♦シーズン5 キングダムSP 秦の始皇帝♦
♦シーズン6 諸葛孔明♦
♦シーズン7 世界三大宗教♦
♦シーズン8 ヒトラー♦
♦シーズン9 フランス革命♦
♦シーズン11 アレクサンドロス大王♦
♦シーズン12 お金♦
♦シーズン13 三蔵法師・玄奘♦
♦シーズン14 高杉晋作♦

今回のテーマは、インド独立の父「ガンディー」です。

歴史上で世界に大きな影響を与えた人物や出来事は無数にあります。
そして世界が大きく変わる時、そこには人々の思想や行動、技術の発達、時代の流れなど、溢れるエネルギーがそこにはありました。
これら溢れるエネルギーは、ユダヤ人を虐殺したヒトラーやフランス革命など、良くも悪くも戦争や革命といった「怒りをベース」にした形でアウトプットされることが多い。

しかしガンディーは、「徹底した非暴力不服従によって社会変革を達成する」という、歴史上初めて恐怖とは真逆のやり方で独立を成し遂げるという謎の挙動を起こした人物である。
これまでの「怒りや争い」とは、対極に生きた彼はまさに伝説の男です。

そして「ガンディー」と「ヒトラー」それぞれ全く逆のエネルギーの出し方によって世界を変えた、まさに対極といえる両者が実は同時代に生きていました。
両者を比較してみることでお互いの理解が深まりもっともっと楽しめるシーズンです。

歴史にだけに限らず、比較してみることでお互いの理解が深まり気づきになって面白い。
過去シーズンからどんどん学びが蓄積されていくので、シーズン10以降は人物や出来事を1事象として完結させずに比較することでより理解が深まりもっと楽しめる内容だと思います。

#56 インド独立の父・ガンディーー偉大なる聖者の行進(約25分)

ポイント

  • ガンディーはヒトラーと同時代を生き、ヒトラーとは真逆の対極に位置する人物
  • 歴史上初!、恐怖とは全く別のやり方「非暴力不服従」によって独立を成し遂げるというありえない謎の挙動が起きた
  • 戦略とロジックに裏打ちされた実行力と組織マネジメント力を持って積極的に社会運動を展開する
  • 言葉で自分を飾ったり演出したりせず、実際に行動して成果を出すことで、カリスマと崇められた

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まずは概要についてのエピソード#になります。

ガンディーをテーマにした理由(魅力)

今回は1人の人物を焦点に当てたテーマです。インド建国の父として知られる「マハトマ・ガンディー」をテーマに選んだ理由についてまずは確認しておきましょう。

  • ガンディーは「非暴力不服従」を貫き、怒りをベースにしていたヒトラー(シーズン8 ヒトラー参照)とは真逆のエネルギーの出し方で世界を変えている人物であると同時に、この対極的な2人が同時代を生きているという面白さ。
  • 歴史は比べると面白い。対極にある2人を比べることで理解も深まるはず
  • 史上初!恐怖とは全く別のやり方で独立するという、普通に考えたら有り得ない謎の挙動が起きている。「非暴力不服従でどうやってできる?」

ガンディーとは何者か

早速ですが、実はガンディーは何者でもありません。

  • 国の役員でも無ければ、会社などをしている商人をやっていたわけでも無い。
  • 途中で弁護士というキャリアを経験するが、独立運動的な事をしている時にはもう何の肩書きも無い人です。
  • 後にインドが独立した時の政府の元となる集りの中にはいるが、そこでも役職があるわけでも無い。
  • ただひたすらに尊敬されているだけの、その辺で説教をこういているおじさんです。

要は、何もしていないけれど凄く時代を動かした人だということ。

ガンディーは第一次世界大戦前に生まれており、ヒトラーよりちょっと年上くらいの人です。
ヒトラーと同時代を生きており、彼のように喋りが上手いというわけでもない。
むしろ引っ込み思案で人前で喋るのが苦手だったガンディーが人を動かした方法は言葉ですら無かった。

ガンディーがやったこと

ガンディーがやったことを一言でいうならば「非暴力不服従で独立を成し遂げた」です。

以下、具体的に見てきましょう。実はめちゃくちゃすごいことが分かってきますよ。

インドの状況、背景
当時のインドはイギリスの植民地でした。要は、植民地として不当に搾取され続けており非常に貧しい状態だったわけです。
今までの歴史であれば反乱により状況を変えるというのが普通でした。例えば、フランス革命では貴族に搾取され続けた民衆の不満がついに爆発して、バスティーユ襲撃など暴力や恐怖によって状況を変えていくというやり方です。(シーズン9 フランス革命 参照)。
しかし、ここで歴史上初めて恐怖とは全く逆のやり方で独立するという謎の挙動が起ります。

教科書ではたった1行「非暴力不服従で独立を成し遂げた」とさらっと出てくるだけですが、良く考えてみて下さい。
普通に考えたら「有り得ない・どういうこと?」と思いませんか?

  • 喧嘩しているヤンキーの所へふらっと行って争いが治まりますか?
  • なぜ何の暴力も振るわれていないイギリスが撤退するの?
  • 搾取されているインド人には怒りがあるのに、その怒りを収めて暴力をさせない。けれどイギリスは暴力してくる。
  • ガンディー1人ではなく、当時のインドの一般人達にさせている

さあ、ガンディーの異常な凄さが見えて来たところで以下、「非暴力不服従」とは具体的にどういう事なのか見ていきましょう。

非暴力不服従とは

非暴力不服従と聞くと、耐え抜くとか何もしないというような受動的なイメージをしてしまうかと思いますが、ガンディーについてしっかり調べていくと実は全くの逆であるという事が分かってきます。

要は、イギリスが出してくるインド人を規制するような不当な法律などに対して戦わないという事では無く。それに屈さずにめちゃくちゃ戦うけれど、暴力は使わないという姿勢なわけです。なので、インド側からガインディーは色々な行動をめちゃくちゃ起こしています。

  • 法律を完全に無視する
  • 納税を拒否する
  • デモ活動をする
  • 非協力(公共の福祉に反することには協力しないという考え方)

この「非協力」という考え方がすごい。
要は、イギリスが植民地統治しているインドの当時の人口が約3億何千万人でした。そしてインドはイギリスから遠いので、イギリスがどれだけ頑張ってもインド人の協力が無いと植民地統治が出来ないわけです。

ガンディー

今は不当に搾取されている。これは不正なことだ。これに協力しない。ということをすれば絶対に独立できる。

では、具体的に協力しないとはどういうことかというと

  • 「インドの軍隊、役人に仕事を辞めなさいと言う。」要はインド人がイギリスの支配下で役人をしている人に対して、それは協力している事になるので辞める様に言っており、本当に辞める。
  • 「公共交通機関の運転が止まる」
  • 「ストライキ」
  • 「塩を作る」。イギリスが塩の専売権を持っていて、生活必需品である塩を勝手に作ったり、売ったりしてはいけないとインドは言われているが、それを無視する。
  • これらを「逮捕される者がいても継続する」

このようにしてイギリスに協力しないという事を徹底的にするという活動をする。
当然ですが、役人は仕事を辞めれば給料が貰え無い・塩を作るのは犯罪なので逮捕されるわけなので個人の感覚としては無理だろうと思う。

では、なぜこのよな事ができたのかというと「人類全体の為にしている」からです。
フランス革命の時のような「捨て駒になる」という概念ではないし、「皆のために」「自分たちでインドを守る」といったような、そもそも「何かのために」ではない。
※ここの感覚は理解が難しいかと思いますが、シーズン10を最期まで詳細を見ていくと分かってくるのではないかと思うので問題無しです。

概念、考え方

これら不協力活動によって、刑務所が溢れるほど逮捕者がでている。そして活動中は暴力も振るわれている。
しかし彼らは活動は続けるが、募応力は使わず抵抗もしない。

ここではガンディーがどのような考えのもとで、このような活動をしているのかを見ていきます。

非協力活動をしていると、当然イギリスは警戒するので、役人達がガンディーを警戒して色々言うわけですが、それに対してガンディーはこのようなことを言います。

ガンディー

あなた方が行っている植民地支配はあなたたちにとっても良く無いことです。
私達にとって良く無いことはあなたにとっても良いことではないし、その逆もそうである。

要は、「私もあなたも実は皆が同じなんだ」という話を彼はずっとしているわけです。
個人個人で分かれた概念ではなくて、全部が一体となった概念だという考え方。

これはヒンドゥー教の概念に入ってることだが、その感覚からいくと「敵対する」という概念が無い。
要は、1個体の生物のように捉えているので、敵対でもないし、どちらかの利益でも無いということ。
つまり、彼は「敵対するということ自体を無くそうとしている」わけです。

ガンディーの特徴(スタイル)

ここでは、ガンディーの特徴や思考のベースとなっているモノについて見ていきます。
簡単にまとめているので、分かりづらい所も出て来ますが、詳細はエピソード#毎に順々に見ていくので問題無しです。

  • ガンディーは恐怖や攻撃性を持ったず、それらを意図的に起こさせないようにしてインドを独立させている
  • 宗教家と哲学者の間のような人で、仏陀に似て論理的な思考の持ち主だった
  • 実証実験を通して、非暴力不服従で独立できるという仮定が確証に変わる
  • ガンディーの行動指針や考え方は、バガヴァッドギーターというところから来ており、ヒンドゥー教の要素を濃厚に受け着いでいる。
  • 真理を持って固く守って非暴力不服従をやっていくという活動のことをサティアグラハと命名した

フランス革命など、これまでの歴史現象をみると、「今の生活が出来ないかも・状況がもっと悪くなるかも・生きていけないかも」といったような恐怖が根底にあり、それが怒りや攻撃性に結び付きヒステリック状態になって、集団活動になる。

しかし、ガンディーの凄い所は攻撃性や恐怖を持っておらず、それらを意図的に起こさせないようにしてインドを独立させている所であり、さらにそれを1人の人間がしている点である。

彼は宗教家と哲学者の間のようなイメージの人で、色々な宗教を取り入れ勉強しているのでなく柔軟な思考の持ち主だった。
自身はヒンズー教だったが晩年はイスラム教との融和を考えており、色々な宗教の聖典を引用する彼は論理的な思考をする特徴があり、仏陀と似ている(シーズン7 世界三大宗教 参照)。

※上記4つ目5つ目の「バガヴァッドギーター」及び「サティアグラハ」については、ガンディーを理解する上では重要なキーポイントとなってきます。詳細は後々のエピソード#で見ていくので覚えて起きましょう。ここでは意味不明でも問題無しです、

#57 しくじり聖者・ガンディーーポンコツすぎる弁護士時代(約23分)

ポイント

  • 子ども時代のガンディーはタバコを吸いお金を盗み肉を食うなど、晩年の彼からは想像出来ないようなやんちゃな子どもだった
  • 幼児婚の習慣があり13歳で結婚し、妻のカストゥルバを軟禁したりDVを振るったりしている
  • 大学でついて行けず中退するなど、肩身の狭い思いもあり逃げるかのようにイギリス留学にいく
  • 宗教上の理由で肉が食えず、性格が引っ込み思案だったのでイギリスでの生活に苦労した
  • 肉が食えない事をきかっけに菜食主義者のコミュニティをつくり、その経験でコミュニティ運営を学ぶことが出来た
  • 留学先のイギリスで宗教的に多様な価値観に接し、多様性を認識することで自分のルーツに向き合えた
  • バガヴァッドギーターと出会い、非暴力などの概念に芽生え始める
  • 無事に弁護士資格を取得し帰国したが、人前で離すのが苦手という致命的な性格から失敗が続き絶望的な状態になる。

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幼少期から青年期についてのエピソード#になります。
ガンディーがどのように生まれたのか、どのような経験が思考形成のきっかけとなったのかが分かります。

ガンディーの人生譚

幼少気から青年期にかけて、晩年の彼からは想像できないようなうだつの上がらないような人生を歩む。
一方でその経験が後の彼に影響を与え反映されており思考のベースになっているのではかという見方ができます。

以下、表で簡単にまとめているので確認しておきましょう。

(時期)(出来事、具体)
幼少時代家庭環境
  • インドのカースト制度では、食料品を売る商人カースト、上流カーストで裕福な家庭だった
  • 父は地方行政大臣のような事をやっていた人で尊敬されている
  • 母は敬虔なヒンドゥー教徒で、この影響を受けていると思われる
性格、人柄
  • 恥ずかしがり屋、引っ込み思案、人前でしゃべれない
  • 兄弟が何人かいて、末っ子で真面目タイプ
  • 自伝では謙遜しているが優秀
子ども時代晩年からは想像出来ない、やんちゃ坊主だった
  • タバコを吸い、その金が無いのでタバコ代を盗む
  • 宗教上の理由で食えないはずの肉を食う
  • 良心の呵責に耐えられずめちゃくちゃ反省して、父に手紙を書いて伝える
    (父)「よくぞ言ってくれた」
幼児婚の習慣で13歳で結婚する
  • 13歳で妻(カストゥルバ)と結婚し、思春期だったので性欲を抑えるのが大変だったらしい
  • ガンディーは嫉妬深く、妻を軟禁したりDVを振るったりしていた。(当時の社会では女性の立場が低く、その中では優しい方だったかもしれない)
青年期(出発編)逃げるようにイギリス留学へ行く
  • 元々は医者を目指して勉強していたが成績が悪く途中で辞める
  • グルと呼ばれる宗教系の怪しい人でメンター的存在の勧めで、これからの時代は弁護士だと思いイギリス留学を目指す。(イギリスは遠いけれど植民地だから行きやすい。イギリスの法律を身に付けていれば当主国の事を知ることになるので良い)
  • 留学費用に苦労して家族に迷惑を掛けながらも留学に行く。
肩身の狭い思い、それぞれの苦労
  • 留学費用が必要なので妻(カストゥルバ)の宝石を全部売る
  • インド国内の大学に通っていたが授業についていけず中退しており、そんな人に誰が留学費を出すんだという状況があった。
  • 既に子どもがおり家族を残し留学にいく
  • (妻:カストゥルバの苦労)ガンディーの実家に住んでおり、自分以外は夫の家族に囲まれ、子ども0歳、夫は留学していないし、生活費も送ってくれないので金もない
青年期(留学編)留学先で苦労する
  • 宗教上の理由で肉が食えないので食文化の違いで苦労する
  • 引っ込み思案だったので交流に苦労する
  • 到着するとインドの服装をしている人が自分しかないので恥ずかしくなり、イギリス人っぽくなろうとする(スーツを買って、社交ダンスやバイオリンを習うなど)
  • 自分自身に忠実に生きると決めて、過度に相手に寄せる必要は無いことに気づき3ヶ月で習い事を辞める
経験を糧に色々な学びを得ていく
  • 肉が食えず困ったので自分で食事を用意しており、菜食主義者のコミュニティを作る(この経験からコミュニティ運営を学ぶ)
  • 宗教に興味を持ち始めて聖書やコーランを読んでいる。海外に出ることで初めて自分のアイデンティティと向き合う機会を得た。
  • 怪しい宗教団体との繋がりがあり、ヒンドゥー教を学び新しい新興宗教っぽいのを作っている人の会合に呼ばれ、バガヴァッドギーターと出会う
  • インドではヒンドゥー教はある種の政党で皆が信じていた。イギリスに出て宗教的に多様な価値観に接した経験は彼に大きな影響を与えたのではないだろうか
  • 商人コミュニティで育っているので、色々な国の人や宗教が出入りしている、ある種グローバルな開けた環境で育ったこともあり、多様性の享受には寛容だった
  • 新約聖書やバガヴァッドギーターに感銘を受けて、非暴力・全ては1つだという概念に芽生え始める。(独立運動などはまだ考えてもいない)
青年期(帰国編)才能の片鱗が見える
  • 留学に行って3年で遂に弁護士資格を取得する(合格率90%だったので簡単だった)
  • 菜食主義者コミュニティで最期の挨拶の歳に喋るのが苦手で原稿を用意したけどぶっ飛んで「ありがとうございます」の一言しか言えなかった
  • 経典を読んで感動するなどインプットに対する繊細なセンスは高かったが、それらをアウトプットするのが苦手だったのだろう(インプット力の大切さが、後の彼の人生で分かってきます)
  • 帰国すると両親が他界しており、ガンディーは悲しむ。(勉強に集中させるため、悲しませないための家族の優しさから知らされていなかった)
失敗が続き絶望的な状況になる
  • 悲しみを乗り越え、弁護士になるための仕事探しをするが田舎なので全然無い
  • ボンベイという大きな街へ行くが、喋るのが下手くそで仕事が貰え無い
  • 初めての仕事は簡単な訴訟だったが反対尋問の時に緊張し過ぎて全部吹っ飛び「えぇっとぉ…」一言も喋れず法廷から逃げ出した。
  • 妻の宝石を売らせて、家族を置いて、兄にも借金して留学に行っているのに、就職できず肩身が狭くなっていく
  • 兄が訴訟を起こされたためガンディーにお願いしたら、事態が悪化してしまった

幼少期から20代前半の青年期までのガンディーの人生譚を見て来ましたが、子ども期に父に罪を告白したのは立派だった以外は、全体的にうがつの上がらない感じの人生でした。

ちなみに歴史を勉強していくと、影響力の大きな人ほど大器晩成なんだそうです。
もちろん若い頃から成功している人もいるが割合では少ない。

急いで立派な事をしなくても、インプットの質と時間を大切のしてアウトプットは後からでも良いのかもしれない。
今この記事を読んでいる読者でまだ開花していない人は、大器晩成型のガンディータイプなのかもしれませんね。今後に期待です。

#58 ガンディーの人生逆転!原点は南アフリカの凄惨すぎる人種差別(約21分)

ポイント

  • 仕事で行った南アフリカでガンディーはイギリスの植民地だった自国と比べ物にならないほどの凄惨な人種差別を経験した
  • ガンディーは人種差別により列車から無理矢理降ろされた際「何が起きているのか」「自分はどうすべきか」といったことをプラットホームで1晩中考えていた。
  • 弁護士の極意に気付いた彼はどんどん出世して社会的成功を収めた
  • 社会的成功を収めて以後、現地南アフリカで20年間かけて差別撤廃運動、権利の主張を組織的に実行していく
  • 20年の活動の間に、インド人からの尊敬を集めると同時に、イギリスに対する不信感が芽生える経験を実体験の中で抱いていく

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前回からの続きで、うだつの上がらない感じだった彼のサクセスストーリーが始まるエピソード#になります。

仕事で南アフリカへ行く

前回、全く仕事が無くて絶望的状態にありましたが、ある日ガンディーの元にとても遠い南アフリカの最南端の企業から仕事の依頼が来ます。

依頼人

イスラム教のグジャラート人とインド人が企業訴訟で争っているので、グジャラート人の弁護をして欲しい。

この時ガンディーには2人目の子どもが生まれたばかりでしたが、妻と子どもたちを置いて南アフリカへ行きます。
肩身が狭くて逃げたかったというのもあるし、経験を積まないと次に行けないという感覚もあり、彼にとっては最期のチャンスだったのでしょう。

そして、この南アフリカでの出来事が彼にとって大きな転換点(ターニングポイント)となります。

南アフリカで白人至上主義により、イギリスの植民地だったインドと比べ物にならないほどの凄惨な人種差別を経験します。
以下、イギリス植民地の自国と南アフリカの比較を簡単にまとめたので確認しておきましょう。

イギリスとインドの関係性南アフリカ
  • 「ドル箱」と呼ばれており、イギリスからするとお金をバンバン稼げる所という認識
  • 生かさず殺さずで、バカにはしてくるが排斥されるというものではなかった
  • そもそも白人には人権が無い
  • 馬車や電車では席に座ることさえ許されず
  • ホテルには宿泊拒否される
  • 歩道を歩くだけで巡査に蹴られる

しかし、こうした差別があるけれどインド人や黒人もたくさん南アフリカにはいました。
なぜなら、元々アフリカ人の土地なのでアフリカ人がいるのは当り前として、インド人なども労働としてたくさん送られていたからです。
要は、当時ダイヤモンドや金の鉱山が発見されたのでその労働力としてたくさん送られており、それに伴いインド系の商人も増えて行くわけです。

そして、そこにはイギリス系やオランダ系の白人が居て、ガンディーはこうした人々の訴訟の弁護をして行くというわけです。

ガンディーの原体験、全てはここから始まった

企業訴訟なので雇い主(雇用主、企業)が事前に予約してくれていた1等車の電車(いわゆるグリーン車)に乗りVIP対応で移動していました。
そして南アフリカに着いたばかりの時にガンディーが1等車に乗っていると通りがかりの白人がジロジロ見てくるわけです。

ガンディー

何かやたらと睨んでくるなぁ、何だろう?

駅員さん

降りろ。貨物列車に移動しろ。3等車に移れ。

ガンディー

いやっ、僕は1等車の切符をちゃんと持ってますけど

駅員さん

いや白人しか乗れないから。有色人種はもうどっか行ってくれ。決まりとして有るんだから。

ガンディーは誇り高い所があったのでそれを拒否します。(ちなみに彼は人生を通して非服従です)
結果、無理矢理おろされ夜の駅に投げ出されます。

そして彼はプラットホームで一夜を明かすのですが、その時もともと繊細な人だったで色々と考えてしまいまうわけです。

ガンディー

何コレ?・どういうこと?・一体何が起きてるんだろう?

後々に彼は回想しているのですが、「1番想像的な時間だった。その時の15日間くらいが自分の人生の中で1番クリエイティブな時間だった」
これが彼の出発点となり、後の全ての行動の原体験になっているわです。

不服従のガンディー

早速ですが、以下ではガンディーが経験した不当な差別経験を3つ紹介します。

エピソード➀
馬車に乗って移動しようとすると電車の時と同じように白人に席の移動を命じられる。
「お前は席じゃなくて、床に座れ」
拒否するとボコボコに殴られる。
エピソード➁
ホテルに到着したが「白人以外は泊まれない」と宿泊拒否されてしまう。
困っていると、優しい黒人の方が「有色人種でも泊めて貰えるアメリカ人がやっているホテルを知っているから一緒に行こう」と連れて行って貰い、何とか宿泊できたという経験をする。
エピソード➂
歩道を歩いているといきなり、巡査に尻を蹴られる。
そして「白人しか歩道を歩いてはいけないから」と言われる。

上記のようなレベルの人権の無さをガンディーは経験し目の当たりにする。
そして、それに対して従順になっているインド人をみてしまい、そこからそれに対する不甲斐なさであるだとか、不公平感など不当な扱いに対する抗議の心が彼からは終生消えることは無かった。

要は、「不服従」とはこういうことです。相手の不当な支配を受け入れないということ。彼を見ていると分かるのが、復讐はしないけれど精神的にはずっと受け入れていません。相手がどんな攻撃をして来ていても、それを絶対に受け入れないわけです。

ガンディーの凄い所は、こうした不当な経験を糧にできている所だと思う。
特にヒトラーと違うのが、ガンディーは怒っていない。正確には怒っているだろうけれど、攻撃性が無い。
こうした彼の傾向はこの時、既に濃厚に現われており、ボコボコにされている時も殴り返さずに基本的に堪えている。
殴られながらも「自分が何で殴られているのか」こうしたことを考えて、自分で落とし込むという租借する能力、性質をもっていることがわかります。

弁護士の極意に気付き、社会的成功を収める

人権の無い不当な扱いを受るような環境でしたが、仕事に関しては覚悟を決めて頑張ったようです。
最初は受け入れられなかったが、少しずつ信頼関係を作っていき会計の知識など必要な知識も勉強しました。

ここまでのガンディーは一見するとダメっぽいけれど、本質を掴む力がめちゃくちゃ強いので人よりも遅咲きだけれど上っ面ではない本質を掴みます。
そして、色々な事に気づくことでこれまでとは明らかに違う思考のレベルが上がっていく。

具体的には、彼は喋るのが苦手で下手だったけれど事実関係の確認やロジックを作ることは出来るという事が分かってくる。
さらにはダメダメ弁護士だったのに数回で「弁護士の極意」を見つけます。

弁護士の極意
殆どの弁護士はわざと喧嘩させている。
要は、わざと喧嘩させる。お互いが争わず友好的、対立しないという直地点を目指さない人がすごく多い。
なぜなら、争った方が訴訟依頼がくるので仕事が増えて儲かると思われているからである。
しかし、ガンディーが見つけた極意は「サティアグラハ」だった。
つまり「真理を追求するという姿勢で対立そのものを根源的に消すという方向で頑張ったら全部が上手くいく」と彼は言っている。
要は、どちらか一方を勝たせるのではなくて対立そのものを無くす方向で努力すれば全員が幸せになるよね。というこの真理に気がついた
ので、その方向で弁護士として働いたらめちゃくちゃ成功して年収も上がっていった。

一般的には弁護士としての仕事が減りそうな気がしますが、そもそもガンディー自身は減るかどうかは気にしていない。そして貧民からはお金を取らない。
それでも年収が爆上がりして、ここで社会的成功を収めます。

家族との関係

いきなり年収が上がって西洋風の金持ちの生活が始まり、途中からはやっと恩返しが出来るので妻と子どもを呼んで一緒に生活できるようになった。
しかし、実はガンディー自身は家族を呼ぶつもりは無かったそうです。

語弊があるけれど、ガンディーは家族を邪魔者扱いしている節がある。
その理由などについては、後々のエピソード#で分かってくるのでここでは説明を割愛します。

彼は呼ばないようにしていたけれど、結果は妻が怒って南アフリカに引っ越すことになります。

いや行きますけど。インドでの生活は肩身が狭いからもう限界です。息子2人と行きます。

ガンディー

社会的成功に合せて、白人至上主義の国で白人的生活をしていないと誰も受け入れられない。舐められる。
だから白人っぽい生活をしなさい。

妻は白人生活に抵抗があったそうですが、ガンディーはやらせます。
しかし、後にガンディーは白人生活を完全に捨てる。

ここまでの様子から分かるのは、家族から見るガンディーと人類から見るガンディーは全然違うということ。偉人の近くに住む凡人は幸せとは限らないわけです。

ガンディーの戦争体験

社会的成功を収めたガンディーはその後約20年間、現地南アフリカでインド人コミュニティを作って差別撤廃運動や権利の主張を組織的に実行していくことになります。

実はガンディーは戦争を経験しており、非協力では無い動きを見せている場面があるので見ておきましょう。

第一次世界対戦の前に「ボーア戦争」というのが南アフリカで起きる。
要は、イギリスVSオランダの植民地戦争が起きるわけです。(南アフリカはイギリスの直轄地なのでイギリス系です。)

ここでガンディーは自ら進んで戦争協力を申し込みます。
この時のガンディの考え方としては、当時はインドもイギリスだったので自分の国に対して貢献する事は必要であると思っていたので、戦争協力を申し出ているわけです。

ガンディー

ボランティアします。戦争に協力します。
ただし、暴力は認められないので軍隊ではなく、救護隊という形で商品を運んだりします。

この時にガンディーは野戦病院で戦場を経験しており、砲弾が飛び交う最前線まで行って戦争を見ています。

新聞のよる発信活動

戦争協力などでインド人コミュニティはイギリスに貢献してるにも関わらず、イギリス(南アフリカ政府)は全くインド人の人権を守ってくれない。

なのでガンディーはインディアンオピニオン新聞を発行して、自身の論説を掲載したり発信活動をします。
これによりインド人コミュニティを形成してその中でどんどん尊敬されるようになる。

要は、今でいうオンラインサロンのようなことをしていくわけです。

そして、同時期に「フェニックス農場」という農場を作って、自給自足生活のようなことを始めます。
要は、農場を作って誰も平等に同じ屋根の下で同じものを食べて共同体感覚を持って生きていくというスタイルをここで確立し始めます。(※既に述べた、家族に強要した白人生活をガンディー自身が捨てていく所に繋がる)

イギリスの植民地支配に対する不信感の芽生え

さらに同時期に、ズールー人の反乱が起きてイギリスがそれを弾圧します。
ガンディーはそこでまたボランティしており、ズールー人の負傷者を手当するという経験の中で、植民地支配の本当の姿を見始めます。
要は、自分勝手で残酷で一方にしかメリットがない植民地支配の本当の姿を見始めますわけです。

それまではイギリスの事も尊重していたと思うが、この辺からイギリス人のやり方に対する反抗心の様なものが芽生えてくる経験をズールー人の反乱支援をする中でして行く。

    【振り返り】

  • 南アフリカで社会的成功を収めた
  • そこでインド人に対して献身的に権利の主張活動を始める
  • インディアンオピニオンという新聞を出して少しづつインド人の尊敬を集めていく
  • 同時期にイギリスに対する不信感が芽生えてくる

ここでポイントとなるのが、全て実体験であるという所だ。
本で読んで大事だといっているわけではない。

  • 社会的成功を収めた
  • 戦争にも行った
  • 植民地で虐殺されるズールー人も見た
  • 現地で弾圧されるインド人も見た

こうした実体験に基づいた心境の中で、彼は次の新しいステージに突入していきます。
それが「サティアグラハ(心の検事活動」です。
つまり、ガバガットギータを読んだイギリス(ロンドン)留学時代から、彼が勉強してきたこと、経験、性質の全てが繋がって「サティアグラハ」が誕生するレベルに達した。
要は、思想が形になり行動となったわけです。

#59 ガンディーのサティアグラハ・非暴力不服従!そして伝説へ(約22分)

ポイント

  • ヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』から抽出した「非暴力不服従」の真理を「サティヤーグラハ(真理の堅持)」と名付けて具体的な社会運動に落とし込んだ
  • ガンディーの革命はカースト、宗教、貧富の違いなど境界を超えた運動を展開し、寛容の実現をかなり戦略的に目指している所に特徴がある。
  • ガンディーの「サティアグラハ」は対立という構造自体を消滅させる考え方であり、ヒトラーの積極的に対立構造をつくる姿勢とは対極に位置する。これが場所は違えど同時代であるというのは面白い。
  • これまでは社会的成果として残らない状態だったのでうがつが上がらない感じだったが、社会状況と噛み合ってきてからのガンディーは一気に活躍し始める

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サティアグラハについてのエピソード#になります。

非暴力不服従で戦うことを決意する

1906年、南アフリカでガンディーがインド人コミュニティの権利主張している時に不当な法律が制定されます。

新しい法律

令状なしでも警察がインド人の家に勝手に入っても良いetc…

インド人に対してこのような法律が新しく出来てしまうということは、プライバシーも無いし逮捕しようとしたらできてしまう。本当に人権がない状態になっていってしまう。
こうした状況までいった時についにガンディは決意する。

ガンディー

私が学んだバガヴァッド・ギーターの要素で「非暴力不服従」の概念で戦おう

まずは貧民たちを集めて自分だけでなく全員にさせる必要があるのですが、実はその時点で革命的でした。
以下、どういうことか見ていきましょう。

インドの中にカーストがあるので色々な言語を喋る人達がいる。そのカーストや言語といった境界を越えて集めます。そして、この人達が既に述べたフェニックス農場で暮らす

実はこの時点で革命的で、カーストを超えて同じ所に住むというのはカーストの概念ではやってはいけない。普通は有り得ないことです。
要は、ガンディーはやってはいけないとされることを普通にやるわけです。
ここは宗教家たちと似ていて、例えばイエスが娼婦に優しく話しかけたのと同じようなイメージです(シーズン7 世界三大宗教 参照)

ガンディー自身は信念として既に非暴力不服従非虚力で考えていたけれど、じゃあそれをどういう風に社会活動としてやっていくべきなのかを色々と深く考えていて、その答えを見つけ始めて実際に活動し始めたのがこの時期になります。

戦略的かつ具体的なアクションプラン

彼の特著はこれまでの宗教家と違い、社会的成功を収めており戦略的の考えて行動活動している所である。(※イエスは何もしておらず、仏陀はそれを捨てた人だった。シーズン3参照)

ガンディー

非暴力不服従非協力で独立どうぞ

仲間たち

えっ、アクションとしてどうしたらいいんだろう。分かりません。

ガンディーは上記のようにならないように、ちゃんと全部考えて戦略的に考えています。

「貧民にとってどういういアクションをすることが良いか、もしくはイギリス(南アフリカ政府)に対してどういうアクションをすれば非能力の状態で独立を成し遂げられるのか」

行動で示すガンディー

ガンディーがまずした事は「不服従非協力」です。
不法な法案は住民登録のようなものをベースにしていたので、「この登録を拒否しなさい」と呼びかける。

当然ですが植民地支配している側からすると管理出来なくなるので、「めちゃくちゃウザい指導者が出て来たぞ」となり、目を付けられたガンディーはここで初めて逮捕されます。

ちなみに、逮捕されているのはガンディーだけでなく仲間たちもめちゃくちゃ逮捕されています。
しかし、ここで完全に不服従無抵抗を貫きます。逮捕されようが何を言われようがされようが殴られても蹴られても、服従しないのに全く反撃しません。

なぜこのようなことができたのかというとガンディーのすごすぎる指導力(説得力)で、皆が彼の言うことを聞いているからです。

  • これまでの彼が弁護士として貧民を助ける活動をしてきていた
  • 彼が口で言っていることを、彼自身が徹底して行動で示しできている
  • ガンディーの事を尊敬している
ガンディー

口で言うことは重視していない。全部行動で示さなければダメだ!

結果たくさんの逮捕者が出て来て、逮捕する側の管理が大変になる。(※以下、フランス革命の時と似ている現象)

反抗される側には別に信念も無いので、メリットデメリットだけで動くのでコストを考えます。
要は、抑え込むコストと懐柔するコストと妥協するコストなど全部を考えた時に1番マシなモノを選ぶという方法になるわけです。

結果、逮捕者が相次ぎ過ぎたイギリス(南アフリカ政府)は面倒くさくなり妥協案を示すことになる。

執着するな、信頼の姿勢と性善説

逮捕者が相次いだ結果、妥協案を示してくるがそれらは全くたいしたものではないモノだったり、示すことで落ち着かせた後で法案を成立させるなど。いわゆるだまし討ちのような事をされる。

こうして何度も裏切られた民衆(インド人コミュニティ)が当然ですが激怒する。
これに対してガンディは「まぁまぁ」さえ言わず落ち着かせる事ができる。

ガンディー

何回裏切られても変わりません。20回裏切られても21回目も指名します。それがサティアグラハです。
サティアグラハの精神でいくとそうなります。

彼が凄く語気を柔らかく言うと、皆が納得するという謎現象が起きています。
全員が納得するし、ガンディー自身が目の前で実践してるし、ガンディーを尊敬しているので「じゃあ、ついていってみようかな」となるわけです。

もちろん、ガンディーも色々な事を言われています。

仲間たち

これだけ何回も裏切られてただのバカじゃないですか.

ガンディー

全然これはただのバカでもないし、21回目に信頼するというこの姿勢が相手を変えるのです。

要はガンディーは「サティアグラハ」がやっていることは対立構造自体を完全に消滅させることだと、彼は言っている。
以下、サティアグラハについて彼の考えになるので確認しておきましょう。

こちらがそれに対して恐怖する。もしくはその裏切られるということに対してマイナスのイメージを持つという事自体が執着だという話しをする。
肉体が執着していることであり、全ての結果は平等であると言う。
それに対して反感を持ったりだとか、その信頼が出来ないというのはどういうことかと言うと不安と恐れがあるからである。
その不安と恐れというのは結果に対する執着から来ている。
つまりこういう結果になって欲しい。その結果にならないかもしれない。という不安と恐怖から相手に対する攻撃が生まれる。
でもその攻撃性をうんでしまうとそれは常に対立という構造になってしまう。
しかしサティアグラハがやっているのはその対立という構造自体を完全に消滅させることである。
だから何回裏切られようが絶対に対立しない。

そしてもう1つのポイントがあり「全ての人間にはすごく強い良心がある」と言っており、性善説を説いている。

ガンディーは、「全ての人間にはすごく強い良心がある」と言っておりそれを信じきっている。
「もしそれが埋もれていても掘り起こせば必ずある。」と言っており、深い性善説を持っている。
自分達が不服従、つまり相手に全く従順じゃないのに一切相手を攻撃しないという姿勢を見せ続けた時に、その姿勢に対して人間は攻撃性を持ち続けることは絶対に出来ないと言っている。
そして、その信念を自分以外のいろんな人にもさせている。これがサティアグラハ。

ガンディーは上記のような考えを本気で実行していくわけですが、それによって説得される貧民たちも相当な覚悟が必要だっただろう。
例えば、目の前で仲間がボコボコにされており中には殺される人もいた。
これに対してガンディー自身は「いや大丈夫、何人殺されても」と思っているかもしれないけれど、それを目の当たりにしている貧民たちが説得されている事やその覚悟が凄い。
しかもガンディーはこれを、殺された父の妻や子ども、家族に対して言っている。
要は、凄さというか異常さというか、ガンディーだけでなく貧民たちの覚悟もあったわけです。

ちなみに、ガンディーは「覚悟も訓練も能力もいらない」と言っています。

サティアグラハが出来る様になる事に対して、人間はもともとそれをする能力を普通に持っている。それを掘り起こすだけだと言っている。
それが真理だ。だから真理に従順であれば、その真理に絶対に刃向かわない。真理ではない事をしなければ、社会亜的法則、宇宙の真理で物事は進んでいく。
その宇宙の真理に基づいた活動がこのサティアグラハという考え方である。

色々と混ざっており、少し仏教の様な感じもあるサティアグラハに基づいて、最終的には約5000人規模の大行進をする活動になっていきます。
つまり結果として、逮捕され刑務所に入る人や仕事を無くしている人達に対してそれらを納得させている説得力があったわけです。

しかし、ガンディーは「絶対に論理では分からない」と言う。

ガンディー

論理、理屈で説明するのは論外である。絶対に論理では分からない。
この真理を理屈で説明するのは論外であり、行動で示すのみである。

ヒトラーの時のドイツ人、フランス革命の時の民衆にも共通する。(シーズン8、9参照)
当時の人たちの状況として、本当にもう後がない状況だったというのは1つの要因としてあったのかもしれない。
守もモノがない捨て身の人たちのリスクテイクはやはり強く、そこに全部を預けられるよな存在としてガンディーがなった。

しかし、上記3つの現象を比較しても、ガンディーの活動は怒りを一切ベースにしておらず、やはり異常ではあった。

怒りか尊敬か断食で迫る2択コントロール

ガンディーは絶対に怒りをベースにさせないけれど、当然ですが殴られっぱなしではいられない時や人が一定数でてくる。
殴り返したり、過度に反撃する人が出て来た際に、非暴力を唄うガンディーがどうやってそれらをコントロールするのかというと「断食します」。

一緒に活動する仲間が暴走した時、ガンディーは活動を止めて断食する。
仲間全員が落ち着くまで断食して、もし落ち着かなければそのまま餓死しようとします。

  • 仲間はガンディーを尊敬しているからそのコミュニティーに属して一緒に活動している。
  • 自分が怒り続けると1番孫権している人が餓死していまう

つまり「怒り」と「ガンディー」の2択を迫った時に、全員ガンディーを選ぶわけです。
こうして彼は非暴力活動を継続コントロールしていく

もし同じような状況に置かれた時、あなたならどうしますか?
「理屈で説明、説得」する事で相手を納得させようとしたり、活動にそぐわないと「排斥」しようとしたり。大半の人はこのように対応するのではないかと思う。まさか「断食」しようとは思わないだろう。
しかしサティアグラハにより、「いかに非暴力で対立せずに物事を成し遂げるか」を追求した結果辿り着いたのは「断食」だった。

  • 「説得」は相対しているので対立している。
  • 「排斥」は対立している。
  • 「断食」は勝手にやっていることなので誰とも対立していない。

考え尽くして追求し尽くした結果思いついたのだろう。つまりガンディーはアイディアマンだった。

仮説から確信へ

結果的に、規模が大きくなりすぎて南アフリカ政府は譲渡するしかなくなってしまって不当法案を廃止します。
具体的にはインド人救済法という法を制定させて、成立させて不当な法を廃止させてという事に成功する。
そしてこの経験を経てガンディーはこの非暴力の力がいかに強いのかを実証実験によって確信を得てしまった。完全に成し遂げたことで、これで絶対にできると思ったわけです。

ガンディー名言集

ここでは、非暴力活動が確信に変わるまでの間やその後のガンディーが放った名言(悟った人の発言)を以下3つのエピソードで紹介します。

【エピソード➀】
非暴力で本当に達成できるのか不安になった人たちからの問いに対する回答。

問いかけ

歴史上、非暴力の活動によって権利を獲得した人物は1人もいません。

ガンディー

歴史を学んで分かるのは、今まで歴史で起ったことが未来永劫起らないとは限らないということです。

悟り方が凄い。確かに歴史上では初めての出来事がどんどん起っていますよね。

【エピソード➁】
イギリス国王などがいるすごく偉い会議に呼ばれた時の会場に向かう途中での出来事

問いかけ

会場で喋る事はちゃんと考えて来れましたか?

ガンディー

何も考えていません。むしろこの何も考えていない状態から出てくる言葉以外はいりません。

晩年の彼は途中から完全に1番貧乏な人と同じ生活をしており、この時の彼は盆棒生活をしていました。
要は、何の作為も無いこの超自然状態から出てくる言葉こそが真の言葉なんだという話をしているわけです。

ここもヒトラーとガンディーを比較すると人間とは何かが分かりやすくて面白い。

  • 【ガンディー」相手を言いくるめようだとか、説得しようだとか、上手いこと言おうしていない。自分の言葉で思ったから言う。悪の行為は憎むけれど人は憎まない。罪を憎んで人を憎まず。だから常に恐怖心を使わない。
  • 【ヒトラー】めちゃくちゃ勉強してしゃべりの技術を高めて、怒りを煽って説得して行動させようとする。結果この人達がどうなったか。(シーズン8 参照)

【エピソード➂】
ガンディーはデモ活動したり法律を守らない際には事前に手紙を送っています。
要は、「こういう法律が出来たけれど私たちはそれに従う気は無いのでこういう活動をします」と自薦に手紙で偉い人たちに送る。
当然、反抗宣言を送られても困るので話合いに行ったりするわけですが、そこでのやりとり。

問いかけ

こんな活動でこの法律が変えられると思っているんですか?
どうやって変えるつもりなの?

ガンディー

はいっ変えられると思っています。
あなたに協力してもらいます。あなたの協力で成し遂げられます。

結果、協力してもらって本当に無くなります。

相手も敵意を持ってやりくるめようと思って発言してるのに、そもそもガンディー側に敵意が無くて恐怖心無く笑顔でまるで昔からの親友のように「あなたに協力してもらいます」などと言われてしまったら、相手の攻撃する気も失せるのかもしれない。怒るというより盛大に肩すかしした感じになりますよね。

ヒトラーと対極かつ同時代だった

一見すると昔のガンディーは既に述べてきたように、あまりうだつの上がらないような人物に見えるけれど、本当は最初からガンディーに素質というか能力は持っていた。
要は、質の高いインプットなど自分の中で色々かき集めていたけれど、それが社会的成果として残らない状態だった。
それが、社会状虚とも噛み合ってきて彼の持っていた本来の能力がどんどん発揮され見えるようになってきたわけです。

そしてガンディーのいうサティアグラハによると、対立構造自体を無くすということなので、ユダヤ人という敵を設定して対立構造を作っていくヒトラーとは対極にあり。
この両極端な2人が同時代に生きているというのがまた面白い。

#60 ガンディー!イギリスへの超絶「塩」対応(約27分)

ポイント

  • 南アフリカでの活動を通じてサティアグラハ(非暴力不服従)への確信を得たガンディーはインドへ帰国し活動を始める
  • ガンディーは緻密な戦略計画を元に「塩の行進」を実施し、これがインド独立の間接的要因となる。
  • 「海岸で行進し塩をを拾い掲げる」この一見意味不明に思われた「塩の行進」はサティアグラハをインド全体に波及させるメディア戦略として成功する
  • 「ほとんど言葉も使わずに存在だけで相手を感化して尊敬される」という仏陀と同じような異常な現象がガンディーにも発生している

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ガンディーのクライマックスです。インドに帰国して「塩の行進」を要因にどんどん独立に向かっていくエピソード#になります。

ガンディーの帰国インド編

遂にガンディーが南アフリカからインドへ帰国して指導者として独立に向かって動き出し「マハトマガンディー」になります。(※「マハトマ=偉大なる人」、「ガンディー=名前」を意味しています。)

彼が45歳の時(第一次世界大戦が勃発した時)にインドに帰国します。南アフリカには約20年間いました。
途中何度か帰国しようとしていたそうですが、現地の人に熱望されており不当な法律を何とかするまで帰国しないという覚悟があったため、ある程度の目処がついたタイミングでついにインドに帰国するわけです。

ここから約10年間でガンディーが肩書き無しの状態でインドの指導者となっていきます。

まずはインプット

この時点で、既にガンディーは南アフリカでの活動もあってインド人の間でも有名な人になっており、何らかの指導者なる感覚があった。

  • 南アフリカでの経験から非暴力でインド独立が出来るという確信を持っている
  • 植民地支配は不当なモノであり、お互いにメリットが無い。これは彼の概念からいくと真理ではないのでやはりインドは独立すべきである
  • インでも同様にフェニックス農場に近いものを作りカーストや宗教といった境界を超えた共同体をつくる
  • 完全に貧民を同じ生活状態(※皆さんが知っているであろう。半裸の白い貧相な服を着ている状態)
  • 自ら3等列車に乗りインド各地の状況を見て回る旅にでる

上記の様な状況で、彼が最初に行ったのは視察であり行動ではなかった。

彼の凄い所はすぐに行動に起こさずに、ちゃんと現状を見て回るという理解から入る所です。
要は、インドは広く民族がたくさんいるし色々な状況があるので、旅に出て見て回りインプットを行うわけです。

ちなみに、活動にかかる費用以外は自給自足で生活しており殆ど使わず。
仕事はしておらず、たくさんの人を動かしているのでおそらく活動にかかる費用は寄付や援助だったと思われます。

  • 市民不服従活動で法律を守らない
  • 逮捕されても続ける(途中から刑務所で読書したり家のようになっていた)
  • 仲間が暴走したら断食

そしてついに、南アフリカの時と同様にインドでも積極的に非協力活動を展開していきます。

インドでも不服従活動を始める

人口3億何千人もいてしかも遠いという状況で、イギリスがインドを統治するにはインド人の協力が絶対不可欠だった。
それに対してガンディーは南アフリカ同様に服従しないし、不当な支配に対する協力もしない。でも絶対に攻撃はしない。という「非協力スタイル」をここでも展開します。

以下、具体的にどんなことをしたか確認しておきましょう。

  • イギリス製品を買わない
  • 警察、役所、軍隊を辞任させる
  • 高校、大学を自主退学させる
  • 弁護士が政府関係の仕事を受け付けない
  • 公共交通機関をボイコットする
  • 農民は不当な税に関しては納税を拒否する
  • インド製の服を着て、イギリス製の服を燃やす。
  • 塩を作る(詳細は後に解説する「塩の行進」)

上記の補足説明をすると、インド製の服を着てイギリス製を燃やすというのは不当な搾取への抵抗を意味しています。
なぜなら、インドの綿を全て1回イギリスに運びイギリス製の服にしてからインドに売るということをすることでインドに作らせないという事をしていた。
要は、これによりイギリスの工場労働者の雇用ができるし工場も儲かるわけです。これに抗議する意味で殆どイギリス製の服を着ていたけれど「それは脱いでね」ということをしたわけです。

ちなみに、これによりなぜかインド製の服が流行して一時期ガンディーは謎のファッションリーダーにもなっている。

ネルとの出会い、後に首相になる男

ガンディーが非暴力不服従を展開する中で、当然ですが彼の周りで、「ガンディーを敵対視するひと、ガンディーの意見に反対のひと、ガンディーのやっている事に不満のあるひと」こうした人たちが出てくるのですが、これらが皆ガンディーと直接話すと簡単に仲間になるという現象が起きます。

そして、その中にネルと呼ばれる。後のインド独立時に初代首相になる重要人物がいるので以下、紹介します。

  • 最も尊敬されるインドの法律家の1人
  • インドの政治コミュニティ内で議員になっている
  • 将来のインドを引っ張る若手として期待されていた
  • 父も弁護士でエリート
  • 子どもの頃からイギリススタイルの生活をしていたが、途中からイギリスの統治に不満を持ち始める(これやり過ぎじゃね)
  • ネルから見たガンディーはとても悠長に見えて不満を募らせる(普通は戦った方が早い)
  • ガンディー本人と議論してサティアグラハの概念を聞いたのだろう、20分後にはガンディー派になっていた

ここからさらに、仲間を巻き込み増やしていきます。

ガンディー派になったネルは、金持ちの家柄でイギリススタイルの生活をしていたのに、高価な服装や贅沢な生活習慣を辞め始めます。

この行動にネルの父が驚いて、エリートだった息子が変人に感化されてあらぬ方向にいっているので何とかしようとしてネルに会わないようガンディーに直接話すため会いにいった。

結果、ガンディーは「息子さんだけで無く家族も全員巻き込みます」と言って、本当に巻き込んでいきます。

なぜ、これほど皆が感化され味方になるのか考えた時。おそらく以下のような事が考えられるのではないだろうか。

もしガンディーが悪者だったり、間違っていたら味方を増やす感化力は危険だったのではないかと考える人もいるのではないだろうか。
しかし、彼の発想からするとそれは物理法則的な感覚であり真理を使っている感覚だった。
要は、重力などと同じ一般的法則だと彼は認識している。なので重量に正しい間違っているが無いように価値基準では測れないないわけです。
それをサティアグラハと言語化して言っている。
つまり価値基準があって測るのでは無く、それは指針であり0にしようとしている。
それが相手に伝わっているのだと思う。
要は、ガンディーは全く自分の為に動いてないし、誰か人の為でもない、何か派閥の為にも動いていないし、インド人の為でさえない。
だから敵側であるイギリス人も巻き込まれるわけです。
ガンディーがインドの人のために頑張っているわけでもないので、イギリス人も味方になっていくのではないだろうかと思う。

ガンディー61差、指導者として仰がれる

ネルを巻き込みガンディーが遂に指導者として仰がれるところまで来た段階で、独立を目指して具体的にどうしていけばいいのかという話しになってきます。

仲間たち

よしっじゃあ次の1手はガンディーさんに任せよう。
ガンディーさんに考えてもらって彼が決めたことだったらもう皆やるのでお願いします。

この時61歳のガンディーは、めちゃくちゃ考えます。
彼は独立するまで絶対に辞めないと決めていて、最初の行動は大事だし、年齢的に最初で最後のチャンスかもしれない。これによって確実に独立させる覚悟がある。
だけど暴力暴動を起こさせないやり方で具体的にどの地域でどういうアクションを誰にどうさせることで独立が成し遂げられるのかを具体的かつ戦略的に考えます。

塩の行進とは

考えた結果、「塩の行進」という有名な活動を思いつきます。

塩の行進とは

78人からなるメンバーで約200㎞程の行進を始めて、塩の製造や販売が禁止されているインドで、砂浜の塩をつまんで拾いあげ掲げるという活動
(※それ自体が法律に違反しており犯罪行為である)

ガンディーに独立の為の活動をお願いしますと言って出て来たのがこれだったので、皆「ポカン」でした。

仲間たち

えっ、どういうこと?(・ω・)??

しかし、ガンディーの中では計算され尽くされています。
そしてやると決めてやった結果、間接的にではあるが独立に繋がっていく。

彼は「塩の行進」の中でサティアグラハの精神を体現する。
要は、ジャーナリズムを利用したメディア戦略でありアート活動やパフォーマンス、表現だったわけです。
以下、もう少し具体的に見ていきましょう。

イギリスは塩の製造を禁止しており、それをインドに押しつけている。
つまりイギリスが専売権を持つことで依存を高めている状態であるということ。
そしてこれは1事例であり、イギリスのインドに対する植民地支配の手法の最も典型的なやり方であり支配の象徴だった。
要は「塩の行進」は支配の象徴に対する非暴力の象徴的犯行だったわけです。

そしてこの「塩の行進」は考え無しに勢いでやって結果良かった。というモノでは無かった。
ガンディーはめちゃくちゃ考えていて、計画的戦略的に行われている。

  • 行進する78人はタイミングや工程、性格によって暴力沙汰にならないよう考慮し選ばれたメンバーである
  • 最終的に数千人規模にふくれあがるが、ふくれあげる前提で計画している
  • ジャーナリズムの利用もあり最期に塩を拾い上げ掲げる様子が全世界に放映される
  • 週刊誌を使うなどメディア戦略によって世界が受ける印象も考えられており、その印象から来るイギリスへの圧力も戦略に入っている
  • 行進する地域の人口、宗教分布、貧民の経済状況などをデータとして事前に調べており、この地域の人たちに自分たちが行進した時にどういうアクションをとって貰うことが1番サティアグラハに繋がるのか、地域毎にアクションを定めた状態で行進を始めている
  • 行進の日程や宿泊先、食事など全て工程表があり作り込んである
  • 途中で逮捕される可能性や訴追されるとしたらその理由はどういう理由かなども予想しており、捕まったら活動は誰が引き継ぎ先導するかなども予め決められていた

最初に【塩の行進」を聞かされた時はそこまで分からないので意味不明でした。
しかし、何日何週間という時間をかけてこの活動はインド全体に象徴的活動として波及していく。
つまり、サティアグラはという活動をインド全体に波及させるためのパフォーマンスであり、それに成功するわけです。

会うだけで勝てるガンディーの感化力

余談になるが、「シーズン7 世界三大宗教」で仏陀に会った瞬間に仏陀を尊敬してしまう。という理解できない謎エピソードがあった。
しかし実はガンディーにも似たような現象が発生しており色々な人を感化しているので、以下4つ簡単にエピソードを紹介します。

仏陀があのような状況で存在することはもしかするあり得るのかもしれない。

エピソード➀
警察30人でガンディーを逮捕に行ったら、ガンディーは怒りもせず、不安も無い。そのあまりにも普通過ぎる状態を見て警察側が感動してしまう。
逮捕直前のそのシュチュエーションにおいてこれまで取り乱さずに普通にいる人を見たことが無かったのだろうと思われる。

エピソード➀
警察30人でガンディーを逮捕に行ったら、ガンディーは怒りもせず、不安も無い。そのあまりにも普通過ぎる状態を見て警察側が感動してしまう。
逮捕直前のそのシュチュエーションにおいてこれまで取り乱さずに普通にいる人を見たことが無かったのかもしれない。
エピソード➁
刑務所に入ったらそこの刑務官も、彼の生き方、生活スタイルや威厳に感化されてしまう
エピソード➂
存在だけで感化しており、言葉もあまり使わない簡素なモノだった。
例えば、逮捕されてイギリスの高官と話す時も「不正には服従しません。この不正行為は僕たちとだけで無くあなた達も破滅させてるんですよ」という話をしたり、言っている事はシンプルで変わらない。
ずっと同じ事を言っている。
相手からしたら愛情を持って言われてしまい攻撃できなくなってしまう。
エピソード➃
地方では神格化されてしまい神様と思われて拝まれる。
実際にはそうではないのに、「ガンディーが何か言ったら実現するぞ」と思われていた。
本人が何かしたわけでもなく、周りが勝手に神格化している。
宗教とはこうやって生まれるのかもしれない。

人間が何かを極めると、会った瞬間に尊敬されるという現象が一応ありえるらしいです。

インド独立へ向けて大きな1歩

「塩の行進」の結果インド全体に影響を与え、これにより直接ではないが、間接的に独立まで繋がっていきます。

出来るんだというビジョンを世界に見せたのは大きかった。
この時インド総督(植民地としてのインドを治めている人)との会談が実現します。

要はサティアグラハが普及してしまったため、これ以上自体が収束しないのでガンディーと直接話しをして何らかの着地点を見つけないとマズイと判断されたわけです。

  • 逮捕者の啓示訴追は止めます(この活動において逮捕してきた人たち、暴行以外の政治犯に関しても解放する、なのでガンディーも釈放される)
  • 酒と外国産の布に関するボイコットはやっても良い
  • サティアグラハの活動によって色々な人の土地と財産が没収されているので、それらを全部返還します
  • 天然の塩を取っても良い

殆どの事が許され認められる結果になったが、植民地支配は続いている状態です。
この時点ではまだ独立できておらず、塩の行進は1事例でしかないので、正直そこだけ許されても困るような状態になる。

この会談の結果には、インドでも意見が分かれたようです。
やはり独立を目指して活動していたのに、独立以外の着地点で一旦ガンディーが良しとしてしまっているので不満もあったわけです。

詳細は以下エピソード#61で述べますが、最期にガンディーを暗殺したヒンドゥー教徒はガンディーに反感を持っていました。

#61 ガンディー暗殺ーヒンドゥー教とイスラム教の埋まらない亀裂(約21分)

ポイント

  • ガンディーはカーストや宗教といった教会を超えた融和を主張していたが、ヒンドゥー教とイスラム教の亀裂が拡大していく現実に自身の無力感を感じてしまう。
  • 第二次世界大戦の勃発によってナショナリズムの高まりや原理主義に社会情勢が変化するなかで、対極に位置する「寛容」を唱えるガンディーはどんどん孤立していってしまう
  • ガンディーは独立した後、インド人の敬虔なヒンドゥー教徒の青年に裏切り者だと反感を抱かれ暗殺される。
  • 偉人というモノの存在とはあくまでも人類という片方からの見方(評価)でしかなく、家族から見たガンディーは偉人とはほど遠い別モノ(存在)として認識されている

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「塩の行進」以後インドがどのように変わっていったのか、独立に繋がっていくエピソード#になります。

独立した後についての話合い

人生も終盤にさしかかったガンディーも生き方を考え始めて、65歳の時点で政界を引退します。
それまでは何の肩書きも無いけれどお偉い肩書きを持った人たちと肩を並べて活動していたが、自分1人でサティアグラハを完成させたいという風に意識が向いていきます。
もちろん独立を諦めたわけではありません。

当時はもう獄率運動でもエリート同士の話合いが活発化していて、フランス革命時のブルジョワジーたちの様に、インドでもエリー同士が「これからのインド独立をどうしていくか、独立した後はどうするか」といった話しがされるようになって来ていた。

例えば、「イスラム教徒とヒンドゥー教徒がどうすれば一緒になれるのか、一緒になれないのか」という事をエリートたちが活発に話し会います

しかしガンディーには「エリートだけの世界ではなく民衆をもっと近くなりたい感覚があるので、彼はどんどん民衆に寄っていく」
結果、エリートたちからは煙たがられる様になっていきます。

ヒンドゥー教とイスラム教の亀裂

ここは、ポイントになってくるのですが同時期に「ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の亀裂がだんだん深くなっていってしまう」

ガンディー

カーストも宗教も境界を越えての融和を主張している。

教徒たち

お互いに分かれたい

ヒンドゥー教徒とイスラム教徒で宗教対立がどうしても出て来てしまい。インドが独立した時にヒンドゥー教徒とイスラム教徒が同じになるということ自体が議論でだいぶ分かれてしまう。

要はある土地で信徒が明確に分れていたら良いけれど、実際には混ざっている状態にある。その絶妙なバランス(%)で分れている信徒の土地などをどっちかの国にします。という事になるわけなので対立が発生してしまう。

結論からいうと、パキスタンとインドに分れてしまうわけですが、ガンディーはずっと反対しており彼の言った通りになっている。

ガンディー

断じて別れさせてはいけない。インドは1つのインドとしてまとまる必要がある。後々に禍根を残すことになるので絶対に分けてはいけない。

しかしガンディーも塩の行進がピークで、65歳位になって時代遅れの老人扱いをされ始め、耳うるさいことを言い始めたことになってしまうわけです。
つまりイギリスに対して何か言っている時は良いけれど、ヒンドゥー教とイスラム教の話しをされるとイライラしてしまうわけです。

結果、その信徒たちとエリート達はガンディーの言うことが聞けなかった

第二次世界対戦が勃発

これまでのガンディーは自分国の戦争防衛に関してはちゃんと義務を果たして参加すべきだという主張をしていました。
しかし、第二次世界大戦に関しては「この戦争は起る必要はない。経緯もよくない。この戦争は絶対にダメだ」としている。

  • 戦争を起こしたのはヒトラーなので手紙を送るが、当然のように無視される。
  • パールハーバーの後、アメリカが怒って日本と戦争する(太平洋戦争)に突入する時にも、アメリカへ当時のルーズベルト大統領へ向けて「戦争を止めた方が良い、攻撃しないで」と手紙を送る。これに対してアメリカから丁寧な返事は来たが、その内容は「戦争する」というものだった。

この頃は世界的に皆が攻撃的になっており、1時期ガンディーの1番弟子だったネルも攻撃的になっていました。
ドイツの脅威にイギリスがやられ、チャーチルの徹底抗戦により何とか追い返した(シーズン8 ヒトラー 参照)そのボロボロのイギリスの現状を見て、ネルは今なら行ける、独立できる。と皆が思った。

しかしガンディーは対立を無くすという全く逆の発想なので、あくまでも反対している。
結果、ガンディーはどんどん孤立していくことになります。

遂にインド独立

そうこうしている内に、第二次世界大戦(ヒトラー、日本、イタリアが負ける)終わる。
しかし、その頃にはイギリスは疲弊しきっていて植民地統治してられなくなる。

  • 塩の行進で抵抗されて対応しなくてはいけない
  • 第一次世界大戦で疲弊している
  • 第二次世界大戦まで勃発してしまってさらに疲弊する

昔はドル箱と言われていたが、世論で脱植民地の機運が高まっており独立運動が盛んになっているので、「統治が難しくなっているので、手放そう」という話しが出て来て、遂にインドは独立します。

ガンディー暗殺による最期

遂に独立すると決まった時、いよいよインドをどういう体制で独立させるかという話しがエリート達の中でされる。
そこで出てくるのがイスラム教徒とヒンドゥー教徒との対立です。

彼らもガンディーの事は尊敬しているので話しは聞くのだけれど、やはり受け入れることまでは出来ない。

一方でガンディーは睡眠時間を削って、民衆の声を聞きに行って融和がどれだけ大切かを話しに行くという活動を1人になってもずっと続けていた。
そして最下層の人1人1人に話をするという活動状況の中で最期は暗殺されてしまう。

暗殺者は、ナチューラムゴードイと呼ばれる敬虔なヒンドゥー教徒で原理主義者の青年だった。
以下、彼から見たガンディーについてまとめているので確認しましょう。

  • イスラム教徒とヒンドゥー教徒の戦いが何度か行われヒンドゥー教徒がたくさん犠牲になっている。なのにイスラム教徒に反撃しない。
  • ガンディーはイスラム教徒の事しか考えていないのではないだろうか
  • ガンディーがイスラム教徒と仲良くするのはイスラム教徒に有利な事であり、自分達にはメリットがない。
  • 国民はガンディーに洗脳されている。
  • 凄く影響力のあるガンディーを倒さないとインドが間違った方向に行ってしまう。
  • ガンディーは間違ったことを色々な人に言っている。レイプや殺人があっても報復させない。報復しないから被害が減らずに出続けている。

こうして青年はガンディーを倒すしかない。という思考方法になって暗殺を実行してしまう。
つまりガンディーはイギリス人ではなく同じインド人によって、インド独立抗争の意見主張の中で最期を迎える。

ガンディー無力感との戦い。ヨガで高みを目指す

第二次世界大戦の影響は大きかった。
この頃はヒトラー、ルーズベルト、ネル、誰もガンディーの話を聞いていない。
戦争の時代は人の思考が自分に向いてしまい、ナショナリズムが高まり原理主義になりがちである。これはガンディーの唱える「寛容」とは対極に位置する考え方であり、ガンディー個人の力では世界の大きな流れには抗えなかった。そしてガンディー自身も無力感を感じずにはいられなかったそうです。

彼がまだ生きている時、ジンナーと呼ばれるイスラム教の指導者を説得する必要があった。
なぜならジンナーはイスラム教は独立したいと考えており、彼を説得しないと一緒に出来ないからである。
しかしガンディーは説得に失敗する。

これに対してガンディーは、原因は自分の問題であると捉え自分自身を高めようとする。
要は自分が人間的に高みに達していないから説得できないのだと、彼は自分の問題であると捉えているわけです。

じゃあ高みを目指して何をしたかというと「ヨガ」です。(※今の僕たちが想像するような柔軟体操ではなく、修行です。)

この時70歳位になっているガンディーが行ったのは「性欲を禁ずるヨガ」だった。
おそらく彼には性欲があったのだろう、そしてその指針を捨てなければ次の段階に行けない。
しかし、次の段階に行けばジンナーを説得できる。そう思ったのかもしれない。

具体的には、19歳の自分の孫娘と一緒に裸で寝て何もしない。そこで性的欲求を感じないという修行をします。
結果、周りにドン引きされ何人かは彼の元を離れています。
そして1番の被害者は孫娘だったのかもしれない。

彼にとっては性別の境界は1番のテーマだったのかもしれない。
女遊びをしていたわけでは無いが、おそらく性欲は湧いていてそれを理性で押さえつけていたのではないだろうか。
要は、何か足りないモノがありそれを見つけ満たすことで自分を高められる。それを編み出した結果がこの修行だったわけです。

他にも色々な説がある。

イスラム教徒とヒンドゥー教徒の争いの中でレイプされた女性がたくさん出ていたらしい。
しかし、ガンディーが男なので基本的には聞いても誰も話して貰えない。
こうした聞けない状態に性別的な限界を感じており、性別を超えた人間として存在する為にという所を目指したのではないかという説もある。

1947年にインドとパキスタンが遂に独立して、ネルが首相になる。
しかしその後は、国としての成り立ちまでに色々なステップがあり、大混乱になる。

  • イスラム教徒、ヒンドゥー教徒など全員がいがみ合い
  • これにより大量の難民の発生、殺人やレイプの発生
  • これら問題に対して新政府は無力だった
  • カシミール紛争問題など

ガンディーが恐れていた事がどんどん発生する。
ガンディーの言っていたことは正しかったけれど、それでも彼は止められなかった。

エピソードゼロ:長男カステルバの人生譚

以上をもって、ガンディー自身についての話は終わりです。
以下では、完全に余談となります。家族から見たガンディーが僕たち人類が見る偉人像と違うようなので見ていきましょう。

今回の余談エピソードの主人公はガンディーの息子、長男のハリラールになります。

  • 自分が生まれた時にはロンドンに留学に行っている
  • その後の自分たち家族を置いて南アフリカに行き
  • 何か呼びたくなさそうな雰囲気を出される
  • 実際南アフリカに行ってもかまってくれるわけでもなく
  • 家族よりも周囲のコミュニティの人達との活動を優先してそちらに時間を割いている

当然、家族としてはないがしろにされている感覚があった。
それでも奥さん(カストゥルバ)は凄く理解のある人で忍耐力もある素晴らし人だったし、家族としての奥さんも子どもたちも繋がっていた。(※長男(ハリラール)だけがガンディーと繋がれていないような状態があった)

ちなみに、長男(ハリラール)は反発して家出する。そして放浪の人生を送りのたれ死ぬ。(ガンディーが暗殺された後に路上にて屍体が見つかっている)
以下では、彼の歪なエピソードを紹介します。

まず始めに、ハリラールは父(ガンディー)が留学しているので、自分も留学したいと思っていた。
しかし父はうだつの上がらない感じだったし、社会的成功を収めた後も途中からお金の無い生活をしていました。
つまり、留学費用が無いわけです。

しかし、知人が留学費用を出してくれる事になります。
これが嬉しかったハリラールは父(ガンディー)に報告しました。
すると父はそのお金で別の人を留学に行かせてしまう。(今となっては分からないけれど、人類の為には息子より他の人と思ったのかもしれない)

これに深く傷ついたハリラールは家出して、そこからは反発の心で父とは真逆のことをどんどん行っていく。

  • 肉を食う
  • 酒を飲む
  • 父は13歳で結婚しているけれど、幼児婚に反対していたので女遊びをしまくる
  • 若い頃にめちゃくちゃ子どもを作って産ませる
  • 借金しまくる
  • ガンディーがヨガで寝ていた孫娘(ハリラールからしたら自分の娘)娘が8歳の頃にレイプしている。

これは、偉人というモノ(その存在)というのはあくまでも片方からの見方でしかないという事が分かる良い例になる。

非暴力不服従を唄うガンディーの息子(長男)がその娘をレイプしているという事や、その長男(ハリラール)のないがしろにされてきた状況。
これらをどう評価、解釈するのかは非常に難しく、考えさせられるモノです。

実際に長男がこうなってしまった。要は1番近い存在であり普通は1番愛情が注がれるべき存在の家族がこうなってしまっている。

しかし、それでもガンディーは家族を守ることも違うと主張している。

ガンディー

家族という単位になってしまうと地率構造が必ずどこかで出て来てしまう。
だから家族という単位ではなくて全部自分。だから家族はひいきにしない。

しかし家族からすると自分たちはひいきにされて当り前だと思う。そしてそこに期待もあるわけです。
結果、その期待を裏切った父としての反動が長男に全部集約されていってしまった。

過去シーズンでも触れたが物事は表裏一体である。ガンディーでさえこういう事がある。
本当に平等を貫いたからこそ、平等ではないところからすると歪みに見えてしまう。

  • ガンディーからすればそれは歪みではなかったのかもしれない
  • しかし長男(ハリラール)からしたら歪みだった
  • 暗殺した敬虔なヒンドゥー教徒もそうである。ヒンドゥー教だけを大事にしている人からすれば、それだけを大事にしない人は歪みだった。

これらは別に不自然なことではないはずだ。
ガンディーが言っていることも立派である一方で、視点が変わればそう見える。
ガンディーが言うところとずれているとすれば、それはただの意見主張の違いであり相対的なものである。

真理を追究していたガンディーがそれをどう思っていたのか今となっては分からないけれど、絶対的なモノというのは無いのではないかと考えたりもするわけです。

#62 GOOD BY 恐怖心!ガンディーをめざせ!(約23分)

ポイント

  • ガンディーの残した名言の1つ「精神性の最大の要素は恐れない心である」にスポットを当て、パーソナリティ3人の抱いていた恐怖と克服方法について考えるおまけ企画
  • ガンディーは比較的新しい時代の偉人であり、映像や写真など豊富に残された彼の記録は理解を深めるチャンスであり幸せなこと

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おまけフリートークとエンディングについてのエピソード#になります。

フリートーク

おまけコーナーで気軽にフリートーク。
様々な名言を残しているガンディの「精神性の最大の要素は恐れない心である」にスポットを当てて、パーソナリティ3人が「何に恐怖を抱いているのか」「それを克服するためにはどうしたら良いか」を考えていく企画です。

樋口さん

理系思考、物事を数学的に把握し理解することで恐怖を克服してきた

深井さん

「弱みをさらけ出す恐怖」を半強制的な敬虔を経て受け入れざるを得なくなり、自己開示力が上がり克服した

楊睿之さん

中国と日本の狭間で「アイデンティティ・クライシス」に苦しんでいたが、歴史との出会いにより救われ、境界を越えた存在になれた。

気になる方はYouTuberまたはPodcastでどうぞ

エンディング

徹底的に本質主義だった印象のガンディについて、彼が生まれている時代からまだあまり時間が経っていない。
比較的新しい偉人であり、本や発言、映像記録などたくさん残っているので深く理解出来る環境にある現在は幸せなことだ思う。

感想

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ガンディーという存在は知っていたが、彼について学んでは来なかったので新鮮な思いで視聴することが出来た。
また対極に位置するヒトラーとガンディーが同時代に生きていたという事が個人的には興味を惹かれて面白かったです。

シーズン10以降は学びの蓄積があるので、比較や共通点が見られるようになり、これまでの単なる受動的視聴より理解が深まりインプットの質が上がる事で、満足度や楽しみをたくさん感じることがでました。

参考文献

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参考文献の中には、1冊1,000円以上する本もたくさんあります。1冊読むだけでも月額料金の元を取ることができるのでおすすめです。

バガヴァッド・ギーターの世界-ヒンドゥー教の救済』(ちくま学芸文庫)

獄中からの手紙』(岩波文庫)

不可触民とカースト制度の歴史

人間ガンディー-世界を変えた自己変革

マーティン・ルーサー・キング-非暴力の闘士』(岩波新書)

バガヴァッド・ギーター』(岩波文庫)

<ガンディー-平和を紡ぐ人』(岩波新書)

ガンディーの言葉』(岩波ジュニア新書)

ガンジー自伝 改版』(中公文庫 Biblio 20世紀)

参照先へhttps://www.valuebooks.jp/shelf-items/folder/9ead090178254d8

最期に

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最期までご覧頂きありがとうございます。
本記事を補助的に使って頂き、ぜひ本編を楽しんで頂ければ幸いです。

シーズン毎にテキストでまとめているので気になる方はコチラをどうぞ

♦シーズン1 吉田松陰♦
♦シーズン2 スパルタ♦
♦シーズン3 コミュニケーション史♦
♦シーズン4 天皇♦
♦シーズン5 キングダムSP 秦の始皇帝♦
♦シーズン6 諸葛孔明♦
♦シーズン7 世界三大宗教♦
♦シーズン8 ヒトラー♦
♦シーズン9 フランス革命♦
♦シーズン11 アレクサンドロス大王♦
♦シーズン12 お金♦
♦シーズン13 三蔵法師・玄奘♦
♦シーズン14 高杉晋作♦

参考文献やおすすめ書籍の紹介記事があります。気になる方は以下からどうぞ
♦コテンラジオ参考文献、おすすめ書籍の紹介♦

おすすめの映画作品の紹介記事があります。気になる方は以下からどうぞ
♦【コテンラジオ好きへ】おすすめの映画を紹介♦

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