こんにちは、タカオです。
早速ですが、皆さんはコテンラジオをご存じでしょうか。
歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と、圧倒的歴史弱者をパーソナリティとした、自由気ままな3人の歴史トークを楽しむことができる、インターネットラジオなのですが、笑いあり、涙ありの新感覚・歴史キュレーションプログラムとなっており、ただ面白いだけではなく、学びにもなる。
素晴らしいラジオだと思うので、皆さんへ紹介したいと思います。
まだコテンラジオを知らない人達への紹介とともに、
ラジオ視聴者として私自身が、楽しく聞かせて貰うなかで、もう少し深く学びたくなりました。
そして、他にもそのように感じた人がいるのではないかと思い。ブログ記事にまとめてみた次第です。
文字テキストとして内容をまとめてみたので、「聞くだけでは理解しづらくて、何度もリピートした経験のある人向けに、学習用に文字テキストとしてまとめているので、活用して貰えれば幸いです。
【今回紹介しているのはコチラ↓↓↓】 YouTubeでも公開しています。
動画で学びたい方はどうぞ。
僕は、主に通勤時間などに聞き流しています。
シーズン毎にテキストでまとめているので気になる方はコチラをどうぞ
♦シーズン2 スパルタ♦
♦シーズン3 コミュニケーション史♦
♦シーズン4 天皇♦
♦シーズン5 キングダムSP 秦の始皇帝♦
♦シーズン6 諸葛孔明♦
♦シーズン7 世界三大宗教♦
♦シーズン8 ヒトラー♦
♦シーズン9 フランス革命♦
♦シーズン10 ガンディー♦
♦シーズン11 アレクサンドロス大王♦
♦シーズン12 お金♦
♦シーズン13 三蔵法師・玄奘♦
♦シーズン14 高杉晋作♦
国家が危機感を抱いている時代背景のなかで、後の総理大臣になる人の輩出など立派な人物として語られることの多い吉田松陰。
しかし実は彼が「テロ計画や脱藩」といったぶっ飛んだやばいエピソードをもっていることや、彼の巧みな言葉とカリスマによる感化力に多くの人が影響を受けていること。
そして、彼のあまりにも合理的でなさ過ぎる生き方に魅力を感じるとともに、その生き方には学ぶ所があるかもしれません。
ちゃんと自分がやりたいことで、ぶつかっていくことが正しい事とされているような価値観の世の中になってきている今の時代だからこそ、彼の生き方や、陽明学をもととした哲学（行動すること、実行することの重視）から学べることがあるかと思います。
1. ＃01 吉田松陰が脱藩した衝撃の理由！（約16分）
2. ＃02 吉田松陰の「感化力」がすごい！（約13分）
3. ＃03 黒船が来たときに吉田松陰がとった「とんでもない行動」とは！？（約14分）
4. ＃04 もし吉田松陰に人生相談ができたら（約16分）
5. 参考文献
6. 最後に
＃01 吉田松陰が脱藩した衝撃の理由！（約16分）
- 歴史=受験を通過するための暗記科目。というネガティブなイメージを抱かれている傾向がある。
- 歴史は人が動かしていてそこにはドラマがありストーリーがある。だから繋がりが理解できると面白い。
- 吉田松陰は、端的に言えば先生であり日本を変えた立派で素晴らしい人物であるが、犯罪者でもあり暴走エピソードが多数。
私も歴史は好きでは無かった
歴史が苦手で、好きになれない要因は、
受験を通す以外に学びを活用する場面が非常に少なく。
歴史＝暗記のイメージが根強いのではないだろうか。
歴史は暗記ものと思うと勉強が進まないけれど、人のドラマと思えば面白い。
結局のところ、歴史の暗記で客観的に捉えるだけではなくて、その歴史は人が動かしていて、そこにはドラマがあり、ストーリーがあるということ。
具体的には、「大河ドラマ」
歴史をドラマにして面白くしていると思うと、抵抗なく入りやすいですよね。
ヤバ偉人列伝
歴史に名を刻んできたあらゆる偉人達。さぞかし立派な人なのだろうと思ったら、大間違い。偉人なのにやばい。むじろ、偉人だからやばい。そんな、通称やば偉人を紹介するコーナーです。
「吉田松陰」
✔当時の時代背景
当時はアヘン戦争が清（現在の中国）であった。
西洋の列強に中国がボロボロにされて、香港が取られるなどしている。
こうした、情報が少しずつ日本に入ってきていた。
鎖国していた日本も、尊敬していた中国がボコボコにされた不安感の中、ついに黒船がやって来てしまい、とうとう自分たちも侵略されてしまうという危機感が募っているような時代。
✔人物紹介
現在の山口県の萩の生まれで、家格も高くない下級武士。
萩で1～2年間程、松下村塾という塾を開き、萩の村の子を集めて教えていた。
その中から、後に総理大臣となる人が2人、大臣になる人が4～5人ほど出てくる。
こうした萩から出てきた人達が、後の日ロ戦争などで主導となって日本を変えていくなどの奇跡がおこる。
以上のような所だけ聞くと立派な素晴らしい人のイメージが湧くだろうけれど、
めちゃくちゃいかれている人なので、以下にまとめます。
- テロの計画（暗殺を企てた）
- 脱藩した。
以下に具体的エピソードになります。
吉田松陰は何度か逮捕されている犯罪者です。
そんな彼が自宅蟄居中に開いているのが松下村塾。
要するに、逮捕中に前科持ちの先生が生徒に教えている状態（やンキー先生）です。
- そんな彼が、老中（現在の総理大臣のような偉い役職）を暗殺しようと言い始めて、生徒達にお前達も一緒に暗殺に行こう。と焚き付けようとして、生徒達にどん引きされる。
- 当時の萩にテロを起こすので武器を下さいと普通に言いに行く。これには、長州藩もびびる。もし、武器を渡してしまうと荷担したことになり、死罪なので、皆どん引きしてしまう。
- すごく尖った人で、当時のやばいとされている高杉晋作という弟子に、めちゃくちゃ止められる。（当時のやばいとされている人からみてもやばいと思われているくらいやばい）
- 師匠が暴走しようとしている事を生徒が知り、落ち着くように手紙を送る。
その手紙が普通の手紙ではなく、血判状という皆の血のりを付けた手紙を送っている。
結果、これらで落ち着く人ではありません。 逆ギレします。
吉田松陰はやりたいこと・やるべきこと、と思ったことをストップさせることが出来ない。
「少なくとも、今じゃない」と全員が止めている。
しかし、彼は時期とか考えません。
「いつが1番良いとかじゃないだろ、お前等は自分達の成功だけ考えているんだろ、俺は自分の真を貫くぜ」と逆ギレします。
「何で合理的な判断してんのお前等」ということをいう人です。
また、吉田松陰は脱藩（不法出国）します。
これは、当時では死罪なのですが彼は、22、23歳位の頃にいきなり脱藩します。
当時の彼は兵学教授というサムライとしては良い感じの職を貰っていたが、脱藩により失い、無給になってしまう。
そして、脱藩した理由がすごい。
【結論】只単に、友達との約束に間に合わなかったからです。
藩を離れる時には理由を説明するなど、事前手続きが必要。
申請はしていたが、通行手形（パスポート）が間に合わなかった。
すると、吉田松陰は「男と男の約束を破る位なら死ぬ」となり、結果脱藩して友との待ち合せ場所に行くというエピソード。
現代風に例えると、
友達との約束のために、出国審査を全部スルーして、パスポート無しで海外旅行するようなモノ。
まさに、貫いた真！
エンディング
まだまだあります。
エピソードトークは下記（＃02 吉田松陰の「感化力」がすごい！）へ続きます。
＃02 吉田松陰の「感化力」がすごい！（約13分）
- 「脱藩・暗殺計画」の他にもまだまだ出て来る”吉田松陰”のぶっ飛んだエピソード
- 吉田松陰は人の心を動かすアクティブラーニングで”人の才能を見いだして開花させる天才だった”
前回（＃01 吉田松陰が脱藩した衝撃の理由！）に引き続き吉田松陰のエピソードトークになります。
前回紹介した「暗殺を計画」「脱藩」ぶっ飛んだエピソードがありましたが、まだまだあります。ヤバポイントを紹介してくれます。
ヤバ偉人列伝
✔吉田松陰は感化力がやばい。
人の心を動かしまくります（感化させる方の感化力）
例えば下記の通り。
- 弟子が後の総理大臣や大臣になっている。
- 刑務所の看守や囚人達が彼の影響を受けて、勉強を始めて日本の将来について考え、議論を始める。
- 松下村塾で10代相手に天下について語るなどのアクティブラ-ニング
以下具体的エピソードになります。
吉田松陰は前回話したように、逮捕されている。犯罪者です。
彼が刑務所に行くと、そこの看守や囚人、護送中のカゴ持ちなど全員が彼の影響を受けて日本の将来について勉強して議論し始めます。
野山獄（萩の牢屋）に入れられる。
獄中には、若い人から何十年の居るような様々な囚人が居て、その獄中で彼は、孟子などを声に出して読むなど勉強をする。
そして、自己肯定感が低く、人生どうでも良いと、絶望しているような彼ら囚人達に対して一緒に勉強するよう呼びかけます。
吉田松陰は囚人達へ「君はどう思う？」と問いかけ、囚人の意見に対して「素晴らしい、君のここがすごい！」などの感想を述べる。
結果、囚人たちの自己肯定感などが刺激されて皆が勉強を始める事となる。
吉田松陰に感化され、
いつ出獄出来るか分からず、そのまま獄中で一生を過ごして死ぬかもしれないのに、急に勉強し始めるという奇跡を何度も起こします。
どんな事を言えばそんなに人のモチベーションを上げられるのか。
何を言ったか残っているそうなのでより深く学びたい人は勉強してみてはいかがでしょうか。
例えば、
松下村塾でのエピソード。
１人の不良が自分から松下村塾に来ているくせに、吉田松陰にずっと反抗していた。
すると、吉田松陰は、「お前は俺に不満があるんだね。不満があるんだったら俺に反抗するな。天下に向かって反抗しろ。世の中に向かって、本当に不満があるんだったら世の中に反抗しなさい。君が本当に考えているんだったら応援するから、村のここで反抗するみたいなスケールの小さいことをするな」
このような事を言う。みたいなことがたくさんある。
以上のようなエピソードから分かることは、
吉田松陰は人の才能をみいだして解放させる天才であるということ。
囚人だろうが、子どもだろうが、関係なく、どんな相手であってもちゃんと話せば分かると思っており、人の可能性を100％信じている。言葉が巧みで綺麗。おそらく、カリスマ性やこの人が言うのなら本当なのだろうといった説得力があったのではないだろうかと思われる。
ちなみに、松下村塾では、「お前の考えを聞かせてくれ」といったような知識を問わず考えさせるアクティブラーニング形式の課題だったようです。
エンディング
吉田松陰は若くして死んでいるので、ものすごい密度の人生を過ごしている。
偉人としての立派なイメージとは違うぶっ飛んだエピソードをいくつか紹介しましたが、彼にまつわる話はまだまだたくさんあります。
最後には参考文献も紹介しています。
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参考文献の中には、1冊1,000円以上する本もたくさんあります。1冊読むだけでも月額料金の元を取ることができるのでおすすめです。
＃03 黒船が来たときに吉田松陰がとった「とんでもない行動」とは！？（約14分）
クイズ吉田松陰
明日から役立つ、吉田松陰情報をクイズ形式でお届けするコーナーです。
全２問。
Q1吉田松陰が江戸に居た時にペリーが黒船に乗ってやってきます。黒船が来た時に吉田松陰はある行動をします。彼は何をしたでしょうか？
Q2吉田松陰は老中の暗殺を計画していたことがばれて最終的に処刑されます。なぜ、まだ実行していない計画がばれたのでしょうか？
エンディング
合理的でなさ過ぎてかっこいい。
彼の魅力は少年漫画のヒーロー像に近い（悟空・ルフィなど）
＃04 もし吉田松陰に人生相談ができたら（約16分）
架空お便りのコーナー
本当はお便りなんかきていないけれど、架空のお便りが届いた体で、吉田松陰に悩み相談をしていくというコーナー。
（吉田松陰なら、こう言うだろうというのを考えて答えてくれます）
「吉田松陰さんこんにちは。
僕は社会仁５年目なんですが、女性との出会いがまったくない、事に悩んでいます。
学生時代から全くモテず、交際経験もゼロ、同僚からの合コンの誘いもついつい、ビビって断ってしまいます。そうこうしている間に、､回りから、自分に合コンなどの浮ついた誘いにはのらない堅物というイメージが自分についてしまい、ますます出会いが無くなってしまいました。
吉田松陰さんはこういった時にどうしたら、良いと思いますか？
また、吉田松陰さんは女性と出会いの無さに悩んだことはありますか？
宜しくお願いします。」
Q1
まず、なぜお前は出会いたいのかをだいぶ聞かれます。
どうしてそうしたいのか？
まず聞く・まず傾聴します。
普通は、解決策などを提案するのだろうけれど、
松陰にとっては、何をするかよりも、なぜするかの方が大切。
なので、「本当にやりたいだけなのか・寂しいからなのか・皆がやってるからなのか・本当に結婚したい気持ちが大きいからなのか」
このような事を、どれだけ・どれなんだ・本気なのか、という「理由や程度」を聞かれます。
A1
「彼女と別れて1年以上が経過し、さみしいから」と答えたとしましょう。
そしたら、なんていうアドバイスをするんでしょうか。
A1
それは「お前の心の問題だから、落ち着つけ」と言うかもしれません。
外的な要因に左右されない心を作るようにアドバイスされるでしょう。
A2
「好きだから」と答えたとするならば、
A2
そこを突き詰めて、「いまから突撃しろ」みたいなことはいうかもしれません。
「黒船のセキュリティに比べれば、実家やマンション程度なら行けるだろ。行けよ。」
「結果、捕まってるけれど脱藩のリスクに比べたら行けるでしょ」
出来ないから悩んでいるんですが､､､。
A3
「吉田松陰さんみたいに、何もかもすてて、突撃できないですよ、自分ビビりなんで、だって、僕と松陰さんは違うじゃないですか」回答した場合。
A3
おそらく殴られます。
吉田松陰に、１番言っちゃいけない。
ダメというか、嫌いというか、ガチでしかられると思います。
なぜなら、
吉田松陰は中国の学問で陽明学を学んでおり、「色々考え方はあるけれど、頭で考えたことは、即アクションをしないといけない」・「アクションすることと理解することは同じ」という考え方をもっている。
彼の哲学の中では、陽明学の影響を受けており、
「考えただけで、アクションしないのは考えていないと同じ」
なので、相談者が本気で女性が好きだったとするならば松陰に相談せずに、もう既に相談者は女性の家に突撃してないとダメです。
エンディング
第4回に渡って、吉田松陰についてまとめてきました。
松陰のような人が先祖にいて幸せです。
直接、自分の国の、何百・何十年前の人にこんなにすごい人がいるって、幸せなことなんです。
もし、この人が居なかったら、明治維新が起こっていない。
全然時代が変わっていた可能性がある。
西洋には、中々、似たような人がいない。
世界史勉強していて、こんなひと中々いないそうです。
無理矢理、歴史の素晴らしさに結び付けるわけではないけれど、
死後何十年も何百年もたっている、その、昔の人の言葉で、今の人の心が動かされている。
これが、歴史を知るという喜び。
まさに、上質な映画をみたあとみたいになります。
人間の本質とか、大切なことは時代が変わっても、かわらない普遍的なモノがある。
時代背景がちがうから、状況も少しづつ違う、そこの違いと変わらないという所のどっちも学ぶ事ができる。
人間って、こういう状況になるとこうなるけれど、ここは変わらないんだ。とか。
色々な国の、色々な時代の、色々人の話をもっと知りたくなった人は、次回以降違うテーマで、コテンラジオの２人にお話を伺って行くので宜しくお願い致します。
まとめ及び 感想
暗記のイメージが強く歴史に苦手意識を持つ人は少なくない。
しかし、その歴史は人が動かしていて、そこにはドラマがあり、ストーリーがあるということを理解して頂ければ、学びのきっかけとしては抵抗感が少ないのでは無いかという所から、シーズン１として「吉田松陰」について全４回にわたってまとめました。
国家が危機感を抱いている時代背景のなかで、
後の総理大臣になる人の輩出など立派な人物として語られることの多い吉田松陰が、
実は「テロ計画や脱藩」といったやばいエピソードをもっていることや、彼の巧みな言葉とカリスマによる感化力に多くの人が影響を受けていること。
そして、彼のあまりにも合理的でなさ過ぎる生き方に、魅力を感じるとともに、その生き方には学ぶ所があったのではないでしょうか。
ちゃんと自分がやりたいことで、ぶつかっていくことが正しい事とされているような価値観の世の中になってきている今の時代だからこそ、彼の生き方や、陽明学をもととした哲学（行動すること、実行することの重視）から学べることがあったのではないでしょうか。
今回紹介しているコテンラジオや、当ブログをみて頂いている方の中から、少しでも歴史に興味を持って頂き、そこからの学びを通して人生がよりよいモノとなれば幸いです。
あるいは、吉田松陰の生き方、哲学など、彼から何かしらの感銘をうけ、人生の指針となれば幸いです。
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございます。
ブログのみご覧いただいた方で興味が沸きました際にはぜひ本家ラジオを視聴していただくことをお勧めしています。
文字テキストとしてブログにまとめるにあたり、省略している部分や醜い箇所もあったかと思います。
本家ラジオを視聴して頂くことでパーソナリティ３人の会話形式など、本来の面白さを感じて貰えると思います。
参考文献
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最後に
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内容や要点だけ時短で理解したい人や、聞くだけでは理解しづらくて何度もリピートした経験のある人に向けて、
今後もシーズン毎にまとめて紹介しようと思っています。宜しくお願い致します。
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